Sound Gallery ブログ

吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

本年もよろしくお願い致します! WITH NANA MOUSKOURI

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本年もよろしくお願い致します!
WITH NANA MOUSKOURI

2012.12.09にSound GalleryをOPENし、早や5年余が経過しました。
これまでにオーディオ機器やレコード・CDをお買い求め下さった皆様、
有難う御座います。
また、当方のつたないブログを見て頂いた皆様、有難う御座います。

本年も、どうぞよろしくお願い致します。

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写真は、ナナ・ムスクーリの洋盤LPに添付されていたスナップ写真の一部です。

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NANA MOUSKOURI “ホールをひいらぎで飾って”

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NANA MOUSKOURI “ホールをひいらぎで飾って”

写真上は、アルバム・タイトル≪CHRISTMAS WITH NANA MOUSKOURI≫PHILIPS 6312 033 1980 CANAD)の洋盤LPの表面で、写真下はその裏面です。ナナ のクリスマス・アルバム発売の要望に応えて、1972年に録音されたLPの1980年再販盤です。ナナの清らかな美しい声と、情感のこもったフィーリングが、クリスマス・ソングにピッタリのアルバムです。日本にては、同様の邦盤LPがナナ・ムスクーリ クリスマス・アルバム≫(FONTANA SFX-5086 1973)として発売されています。

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ホ-ルをひいらぎで飾って

今回は、本LPに収められている≪ホ-ルをひいらぎで飾って(ひいらぎかざろう)≫を紹介致します。この曲は、イギリスのウェールズ地方に伝えられ、アメリカでも広く愛唱されているクリスマス・ソングです。原曲は、ウェールズ地方の新年のカロル“Nos galan”です。クリスマスの飾り付けに使われるのはセイヨウヒイラギで、原題の“boughs of holly”は、“ひいらぎの枝”を意味し、ケルト人はセイヨウヒイラギを<死と再生のシンボル>としていたようです。ナナは、ホールにひいらぎを飾り、クリスマスを祝う喜びの歌を唄います。

ホールをひいらぎで飾って DECK THE HALL WITH BOUGHS OF HOLLY

ひいらぎ飾りて
ファ・ラ・ラ・ラ・
聖なるこの日に
ファ・ラ・ラ・ラ・
我が身をただし
ファ・ラ・ラ・ラ・
古きキャロルを歌わん
ファ・ラ・ラ・ラ・


聖火をかこみ
ファ・ラ・ラ・ラ・
琴かき鳴らし ともに歌わん
ファ・ラ・ラ・ラ・
ともに舞らん
ファ・ラ・ラ・ラ・
歓び語らん
ファ・ラ・ラ・ラ・


年は往き去ぎ
ファ・ラ・ラ・ラ・
ものみな
ファ・ラ・ラ・ラ・
歓びに歌い
ファ・ラ・ラ・ラ・
歓びに生きん
ファ・ラ・ラ・ラ・

ナナはクリスチャン・シュバリエ楽団の伴奏に乗って、明るく楽しく軽快に伝統のクリスマス・ソングを唄います。ファ・ラ・ラ・ラ・・・と言う、はやし言葉が印象的なクリスマス・ソングです。

本年最後のブログとなりますが、来年も出来る限りナナ・ムスクーリに関する記事を書いていければと思っております。よろしくお願い致します。

NANA MOUSKOURI “耳の中のいんげん豆”

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NANA MOUSKOURI “耳の中のいんげん豆”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI “DANS LE SOLEIL ET DANS LE VENT”≫(FONTANA 6399 014 1969 FRANCE)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。このLPは、1969年に録音された曲で編集、全ての曲がフランス語歌詞にて構成されています。メロディーの美しい、すぐれた歌詞の唄が選曲されております。日本では、同様の邦盤LPが、≪NANA MOUSKOURI FIRST ALBAM≫(PHILIPS SFX-7226)として発売されています。

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耳の中のいんげん豆

今回は、本LPに収められている≪耳の中のいんげん豆≫を紹介致します。この曲は、フランク・トマとジャン・ミッシェル・リバが作詞し、ジャン・ジャック・リデルが作曲した作品です。《耳の中にインゲン豆を入れた男の子と母親とのユーモアあふれる会話》が、楽しくつづれられています。

耳の中のいんげん豆 UN N’HARICOT DANS L’OREILLE

《耳の中に インゲン豆が入っちゃった
ああ なんて大きいんだろ
ママ ちょっとボクの耳を見てよ
インゲン豆が入ってるんだ》
《ねっ!》あら ほんとだ
《えっ?》ああ 大丈夫よ坊や
《ねっ!》おや この大きいのは何?
《えっ? ボクのインゲン豆じゃないか》


《ママ ママも耳のなかに
両方とも インゲン豆を入れてるんじゃないの》
もっと大きい声で 言ってちょうだい
インゲン豆なら あるわよ
《ねっ!》あら ほんとうだ
《えっ?》ああ 大丈夫よ坊や
《ねっ!》おや この大きいのは何?
《えっ? ボクのインゲン豆じゃないか》


指を 耳に突っ込んではダメよ
大きすぎるからね
《耳のなかにあるのは 指じゃないよ
インゲン豆だってば》
《ねっ!》あら ほんとうだ
《えっ?》ああ 大丈夫よ坊や
《ねっ!》おや この大きいのは何?
《えっ? ボクのインゲン豆じゃないか》


坊や 洗面所へ行って
耳を洗っといで
《ママ ボクの耳は洗えないよ
インゲン豆は 洗えるけど》
《ねっ!》あら ほんとうだ
《えっ?》ああ 大丈夫よ坊や
《ねっ!》おや この大きいのは何?
《えっ? ボクのインゲン豆じゃないか》


耳を よく洗ったわね
すっかり きれいになってるわ
《耳より きれいになったのがあるよ
それは ボクのインゲン豆さ》
《ねっ!》あら ほんとうだ
《えっ?》ああ 大丈夫よ坊や
《ねっ!》おや この大きいのは何?
《えっ? ボクのインゲン豆じゃないか》


ラララ・・・・・

クリスチャン・シュバリエの楽団による楽しい演奏をバックに、子供達と共に童心に戻ったナナの楽しい唄声を充分に味わうことが出来ます。

NANA MOUSKOURI “パリの小さな橋”

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NANA MOUSKOURI “パリの小さな橋”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI “ALLELUIA”≫PHILIPS 9101 159 1977 FRANCE)の洋盤LPの表面、写真下は見開きのスナップ写真です。このアルバムには、ナナの本領を発揮したギリシャの曲をはじめ、シャンソン歌手であるセルジュ・ラマとデュエットした《ハバネラ》を収めた力作となっております。日本では、同様の邦盤LPが、≪愛のハレルヤ/ナナ・ムスクーリ≫(PHILIPS FDX-345 1978)として発売されています。

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パリの小さな橋

今回は、本LPに収められている≪パリの小さな橋≫を紹介致します。この曲は、フランスに古くから伝わる民謡に、アラン・ゴラゲールがアレンジを施した歌です。<アヴィニョンの橋の上で SUR LE PONT D’AVIGNON>と同様な、可愛らしい歌詞がわらべ歌風に綴られています。ナナは、<お嬢さん、スカートの端が汚れてますよ。あんまり長すぎるから、引きずるんですヨ。・・・>と愛らしく唄います。

パリの小さな橋  A PARIS SUR LE PETIT PONT

パリの小っちゃな 橋の上
泉のほとりに
パパが私に 家を建ててくれました
テュ・トン、テュ・トン ・・・・
スカートの端が汚れてますよ お嬢さん
あんまり長すぎるから 引きずるんです


家を作る 大工たち
泉のほとりで
みんな私の名前を 聞きました
テュ・トン、テュ・トン ・・・・
スカートの端が汚れてますよ お嬢さん
あんまり長すぎるから 引きずるんです


マーガレットが 私の名前
泉のほとりで
あんたの胸の中にあるのは 一体なあに?
テュ・トン、テュ・トン ・・・・
スカートの端が汚れてますよ お嬢さん
あんまり長すぎるから 引きずるんです


これは3羽の鳩で作った パテ
泉のほとりで
座んなさい これをみんなで食べましょう
テュ・トン、テュ・トン ・・・・
スカートの端が汚れてますよ お嬢さん
あんまり長すぎるから 引きずるんです


パリの小っちゃな 橋の上
泉のほとりに
パパが私に 家を建ててくれました
テュ・トン、テュ・トン ・・・・
スカートの端が汚れてますよ お嬢さん
あんまり長すぎるから 引きずるんです

ナナの童心の唄声のわらべ歌が、聴く人の気分を明るくしてくれます。テュ・トン、テュ・トン ・・・・ (Tu ton tu ton tu taine)というリフレインが快く響きます。

NANA MOUSKOURI “ラスト・ソングを二人で”

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NANA MOUSKOURI “ラスト・ソングを二人で”

写真上は、アルバム・タイトル≪青空の恋人/ナナ・ムスクーリPHILIPS FDX-309 1977)の邦盤LPの表面、写真下はその裏面です。このアルバムは、1976年の録音で、ナナのさりげない素直なフィーリングの中に、彼女ならではのユニークな個性が発揮されているアルバムです。また、“知られざる名曲”を数多く収録し、すぐれた作品を厳選して唄っており、彼女の主張が伺えます。

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ラスト・ソングを二人で

今回は、本LPに収められている≪ラスト・ソングを二人で≫を紹介致します。この歌の原曲は、アメリカのシンガー・ソングライターであるニール・セダカが作曲し、彼の相棒であるハワード・グリーンフィールドが作詞した1974年の作品(ラスト・ソングを二人で Our last song together)で、セダカ自身のほかに多くの歌手によって唄われヒットしました。この曲に、クロード・ルメールがフランス語歌詞を書き、仏題は《初めて一緒に唄う歌》という歌になりました。『初めて一緒に歌うシャンソン、今の幸せが何時までも続いてほしい・・・。』と愛を願うささやきがつづられております。ナナは英語歌詞にても録音しておりますが、フランス語歌詞で愛のささやきを唄います。

ラスト・ソングを二人で  LA PREMIERE CHANSON ENSEMBLE

これはもろくて ほんとにちっぽけ
今日生まれた この愛・・・
これは内気で ためらいがち
まるで 春の始まりのよう
二人共 まだよく分からないの
これが続くのか
それとも 最初の北風で
裂かれてしまうのか


初めて一緒に歌うシャンソン
本当に 初めての愛の叫び
耳を貸してくれる人に 囁くの
今の幸せが いつまでも 続いてほしい・・・


貴方の目で 私は美しくなり
貴方の火で 私は輝き
貴方と 同じ名前になるの
指輪は無くても
そして たとえ世界が
狂ったリズムになったとしても
唄が 変わったとしても
ルフランは 私達・・・


初めて一緒に歌うシャンソン
本当に 初めての愛の叫び
耳を貸してくれる人に 囁くの
今の幸せが いつまでも 続いてほしい・・・


ラララ・・・・・
アバンチュールがこうだったの
貴方と私が巡り合った
傷つくのは 何時でしょう
きっと 貴方が変わる時
貴方は かけがえの無い愛の誓い
私の最後の贈り物
貴方は かけがえの無い声
二人で デュエットをするために


初めて一緒に歌うシャンソン
本当に 初めての愛の叫び
耳を貸してくれる人に 囁くの
今の幸せが いつまでも 続いてほしい・・・


ラララ・・・・・
初めて一緒に歌うシャンソン
本当に 初めての愛の叫び
耳を貸してくれる人に 囁くの
今の幸せが いつまでも 続いてほしい・・・

ナナが唄う<愛のささやき>の演唱は、何とも言えない情感を醸し出しており、心に沁み渡って来ます。彼女ならではの個性が光る佳曲です。