Sound Gallery ブログ

吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

本年もよろしくお願い致します! WITH NANA MOUSKOURI

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本年もよろしくお願い致します! WITH NANA MOUSKOURI

2012.12.09にSound GalleryをOPENし、早や6年余が経過しました。
これまでにオーディオ機器やレコード・CDをお買い上げ下さった皆様、
有難う御座います。
また、当方のつたないブログを見て頂いた皆様、有難う御座います。
本年もナナ・ムスクーリに関するブログを書いていきたいのですが、ネタも
尽きて来ております。
何時まで続けられるか分かりませんが、出来る限り発信していければと思っ
ております。

写真は、ナナ・ムスクーリの洋盤LPに添付されていたスナップ写真集の一部です。

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NANA MOUSKOURI “オー・ホーリー・ナイト”

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NANA MOUSKOURI “オー・ホーリー・ナイト”

写真上は、アルバム・タイトル≪CHRISTMAS WITH NANA MOUSKOURI≫PHILIPS 6444 575 1972 ENGLAND)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。本LPは、NANAが要望に応えて1972年に発表したクリスマス・アルバムです。期待にたがわぬ素晴らしい出来栄えで、クリスマス・ソングの決定版といえるLPです。日本にては、同様の邦盤LPが、ナナ・ムスクーリ クリスマス・アルバム≫(FONTANA SFX-5086 1973)として発売されています。

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オー・ホーリー・ナイト

今回は、これらレコードに収められている≪オー・ホーリー・ナイト≫を紹介致します。≪オー・ホーリー・ナイト≫は有名なクリスマス・ソングですが、ナナが唄うのは原曲であるフランスのキャロルで、フランス語による原題は<クリスチャンの真夜中>という意味です。原詩はブラシード・カポーによるフランスの詩に、バレエ曲<ジゼル>の作曲名として知られるフランスの作曲家アドルフ・アダムがメロディーをつけたクリスマス・キャロル英語圏では、ジョン・サリバン・ドワイトが英訳した<O HOLY NIGHT>が知られている。日本では、ドワイトの詩を由木康が翻訳し、<さやかに星はきらめき>として讃美歌に収録されております。この歌は、1847年のクリスマス・イブにて初めて唄われたとされています。ナナは、フランス伝統のキャロルを粛々と唄います。

オー・ホーリー・ナイト MINUIT CHRETIENS

聖なる真夜中は おごそかな時
神の子が 私達のところまで降りて来た
原罪を消しに そして
父の怒りを 鎮めるために
世の中は 希望に震えて
今夜 救い主を受け容れる
人々は膝まづいて その解放を待っている
ノエル ノエル 救世主が現われた
ノエル ノエル 救世主が現われた


救世主は 全ての戒めを解き
地上は自由になり 天は開かれた
彼の会う兄弟は 奴隷でしかなかった
鉄の鎖が 愛に変わった
彼に感謝を捧げよう
彼が生まれ 苦しみ
死ぬのは 私達みんなのためだから
人々は立ち上がって その解放をうたう
ノエル ノエル 救世主をうたおう
ノエル ノエル 救世主をうたおう

ナナは、ジョルジュ・ペツィラスのアレンジによるジ・アテニアンズの伴奏をバックに、クリスマスの夜の祈りを敬虔に唄います。

本年最後のブログとなります。来年も出来る限りナナ・ムスクーリに関する記事を書いていければと思いますが、ネタも尽きて来ており、どうなることやら・・・。
皆様、良いお年をお迎え下さい!

NANA MOUSKOURI “ロジアーナ”

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NANA MOUSKOURI “ロジアーナ”

写真は、アルバム・タイトル≪DIS-MOI 愛のささやき/ナナ・ムスクーリ(FONTANA SFX-5069 1973?)の邦盤LPの表面です。このLPは、1971年と1972年に録音された曲で編集、全ての曲がフランス語歌詞にて構成されております。ナナの円熟味を増した魅惑の唄声を、充分に味わうことが出来るアルバムとなっております。

 ロジアーナ

今回は、本レコードに収められている≪ロジアーナ≫を紹介致します。この曲は、アメリカのジャズ・コーラス・グループであるマンハッタン・トランスファーの1969年の結成当初(1971年に解散、1973年に再結成)に発表されたアルバムに収録されており、T・カッシュマン、G・ピスティリ及びT・P・ウエストの3人による作品で、日本では≪ロシアンナ≫として紹介されていました。この曲に合わせて、ピエール・ドラノエがフランス語歌詞を書きました。ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮の伴奏に乗って、ロジアーナへの想いを唄います。

ロジアーナ ROSIANNA

彼はルイジアナの自分の家に帰る

ニューオリオンズに着いて

独り言を云う 俺のロジアーナに会うんだ

俺は兵隊の中で 一番幸福だ

 

ルイジアナに住んでるっていうのは 何ていい

ロジアーナみたいな娘を 好きになってる時

ミシシッピーやアラバマには

こんなに綺麗な娘は 居やしない

こんなブロンドで 気立ての優しい娘は

愛してるんだ

明日 結婚しに行こう

 

彼はずっと前から 出掛けてて

南軍は戦争に負けたけど

けれど彼は歌ってる ロジアーナに会うんだ

そこがヤンキーと違うとこ

 

もし彼女が ルイジアナに居なかったら

もし俺のルイジアナが行ってたら

アラバマか ヴァージニアか カロライナか

テネシーか フロリダに

手でも鼻でも引っ掴んで 連れて来よう

 

ルイジアナに住んでるっていうのは 何ていい

ロジアーナみたいな娘を 好きになっている時

ミシシッピーやアラバマには

こんな綺麗な娘は 居やしない

こんなブロンドで 気立ての優しい娘は

愛してるんだ

明日 結婚しに行こう

 

もし彼女がルイジアナに居なかったら

もし俺のルイジアナが行ってたら

アラバマか ヴァージニアか カロライナか

テネシーか フロリダに

手でも鼻でも引っ掴んで 連れて来よう

ナナは、軽快な伴奏に乗って、ルイジアナに居る恋する娘ロジアーナへの愛を、巧みなフィーリングで唄います。

NANA MOUSKOURI “ロワール河のほとりで”

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NANA MOUSKOURI “ロワール河のほとりで”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI“NOUVELLES CHANSONS DE LA VIEILLE FRANCE”≫PHILIPS 9101 213 1978 FRANCE)の洋盤LPの表面です。NANAはフランス民謡を数多く取り上げて唄っておりますが、本LPも素晴らしい選曲によるフランス民謡集に仕上がっております。日本にては、同様のLPが≪恋人たちの詩集~美しきフランス~≫PHILIPS FDX-530 1978)として発売されています。

ロワール河のほとりで

今回は、これらレコードに収められている≪ロワール河のほとりで≫を紹介致します。この歌は、フランスの代表的な民謡で、船の上で水夫達が唄う歌として知られています。それは前甲板に立ち、しょう楼(船のマストの上部にある物見の場所)から張番をしている水夫達が退屈しのぎに唄った歌だそうです。この歌には、様々なバリエーションがあるようで、どうゆうわけか必ず三回目には溺死することになっているそうです。これは、フランス中央部を流れるロワール河のほとりで起こった美しい娘のお話です。

ロワール河のほとりで SUR LES BORDS DE LA LOIRE  
対訳;鳥取絹子

美しい娘が庭に沿って散歩 
美しい娘が庭に沿って散歩
ロワール河のほとり 
小川のほとり 庭を散歩
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


彼女は30人の水夫と出会い 
彼女は30人の水夫と出会い
ロワール河のほとり 
小川のほとりに 30人の水夫
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


いちばん若い水夫が歌い出して 
いちばん若い水夫が歌い出して
ロワール河のほとり 
小川のほとりで 歌い出して
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


あんたのその歌聞きたいわ 
あんたのその歌聞きたいわ
ロワール河のほとり 
小川のほとり 聞きたいわ
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


船へ乗りな 歌ってやろう 
船へ乗りな 歌ってやろう
ロワール河のほとり 
小川のほとり 歌ってやろう
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


船に乗った彼女泣き出して 
船に乗った彼女泣き出して
ロワール河のほとり 
小川のほとり 泣き出して
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


娘さん どうしてそんなに泣くの? 
娘さん どうしてそんなに泣くの?
ロワール河のほとり 
小川のほとり どうしてそんなに泣くの?
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


金の指輪が 水の中に落ちたから 
金の指輪が 水の中に落ちたから
ロワール河のほとり 
小川のほとり 水の中に落ちたから
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


娘さん泣かないで 見つけてあげよう 
娘さん泣かないで 見つけてあげよう
ロワール河のほとり 
小川のほとり 見つけてあげよう
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


一回目に潜った時は 何もなし 
一回目に潜った時は 何もなし
ロワール河のほとり 
小川のほとり 何もなし
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


二回目 指輪はどっかへ飛んでった 
二回目 指輪はどっかへ飛んでった
ロワール河のほとり 
小川のほとり 指輪はどっかへ飛んでった
すぐ近くに 船とハンサムな水夫


三回目 若者は溺れてしまい 
三回目 若者は溺れてしまい
ロワール河のほとり 
小川のほとり 若者は溺れてしまい
すぐ近くに 船とハンサムな水夫

ナナは、美しい旋律の伴奏に乗って、ロワール河のほとりにまつわる詩情豊かなトラディショナル・ナンバーを、淡々とすがすがしく唄います。

NANA MOUSKOURI “リザなんて呼ばないで”

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NANA MOUSKOURI “リザなんて呼ばないで”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI “Quand tu chantes”≫PHILIPS 9101 093 1976 CANADA)の洋盤LP見開きのスナップ写真です。このアルバムは、1976年の録音で、ナナのさりげない素直なフィーリングの中に、彼女ならではのユニークな個性が発揮されています。日本にては、同様の邦盤LPが≪青空の恋人/ナナ・ムスクーリPHILIPS FDX-309 1977)として発売されています。

リザなんて呼ばないで

今回は、これらレコードに収められている≪リザなんて呼ばないで≫を紹介致します。この曲の原曲は、アメリカのカントリー・シンガーソングライターであるジェシー・コルターが1975年に発表した≪アイム・ノット・リサ[I’M NOT LISA]≫という作品で、全米でヒットしました。この曲に合わせて、クロード・ルメールがフランス語歌詞を書きました。<リザという女性に失恋し、人生を捨てようとしている彼に、彼女は優しく慰め、語り掛けていきます・・・。>ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮の伴奏に乗って、情緒豊かに唄います。

リザなんて呼ばないで JE NE SUIS PAS LISA

私はリザじゃない・・・
ノン 私じゃない・・・
彼女は貴方を捨てたわ
私はここ
私の目を見てちょうだい
リザの目は ブルーだったはずよ
人は自分に合った
人生を 
夏を過ごすのよ


太陽の通り道
蜜蜂達のロンド
貴方は彼女のせいで
人生をやめようとするの?
大西洋はいつものまま
クリスマスももうすぐよ
人生を楽しむの
私の声で歌うのよ
人生 リザはもう居ないわ
リザ・・・


私はリザじゃない・・・
ノン 私じゃない・・・
彼女は貴方を捨てたわ
私はここ
私の目を見てちょうだい
リザの目は ブルーだったはずよ
人は自分に合った
人生を 
夏を過ごすのよ


私はリザじゃない・・・
私の名は“ナナ”・・・

ナナは、アラン・ゴラゲールの効果的な伴奏に乗って、彼へのゆれるような想いと、微妙に揺らぐ心境を、あますことなく素直な個性で表現します。