Sound Gallery ブログ

吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURI “青春の光と影”

f:id:soundgallery:20140331145551j:plain

NANA MOUSKOURI “青春の光と影”

写真は、アルバム・タイトルナナ・ムスクーリ スクリーン・テーマを歌う≫(FONTANA SFX-6006 1974) のLP表面です。このLPには、スクリーン・テーマが取り上げられ、NANAの心暖まる歌声により、映画の感動を新たにすると共に、NANAならではの魅力を充分に味わうことが出来ます。

≪青春の光と影≫

今回は、本LPに収められている≪青春の光と影≫について紹介致します。この曲は、カナダ生れの女性フォーク・シンガー、ジョニ・ミッチェルが作詞作曲した1967年の作品で、翌年、同名のアメリカ映画の主題歌として使われてヒットしました。ジュディ・コリンズのヒット曲としても有名です。原題は、≪Both Sides Now≫で、『雲・愛・人生について、私は一通り知っているつもりでいたが、でも本当は全然何も判っていなかった・・・。』という青春の詩情を歌った一編ですが、彼女が26,7歳の頃の作品ですので、素晴らしい感性と才能の持ち主と思われます。NANAは、エディ・マルネの仏語訳で唄っております。

青春の光と影 JE N’AI RIEN APPRIS

木の葉の群れに影を落とす

白い雲を見上げれば

空をさまよう貝殻と

私の目には見えた

でも今は 綿雲のなかにあるのは

雪と雨だけと 知ってしまったの

一度ならず 雨や雪は

私に降りかかってきた

空を表と裏から 私は見た

その見せかけも 真実も

けれど悲しいことに

私は何も学びはしなかった

 

仕合わせの踊りを踊るままに

私の心はしておきたかった

貴方が居さえすれば

愛があると 私は信じていたわ

でも今は 暖かすぎる寝床は

離れなくてはならないと分かったの

貴方が戻ってきてくれれば

全て元どおりなのだけれど

愛を表と裏から 私は見た

その見せかけも 真実も

けれど悲しいことに

私は何も学びはしなかった

 

みじめな朝を 過ごしもし

世界を両手に掴みもした

友人たちの話し方が

不意に他人に思えることもあった

失われた喜びは

分別が代わりをつとめてくれた

すると新たな喜びが生まれて

私は全てを忘れたの

人生を表と裏から 私は見た

その見せかせも 真実も

けれど悲しいことに

私は何も学びはしなかった

NANAはクリスチャン・シュバリエの楽団を伴奏に、素晴らしい歌声で≪雲・愛・人生について≫語りかけてくれます。≪青春の光と影≫という邦題が、原題のイメージにピッタリ当てはまる名曲です。