NANA MOUSKOURI “私のラブ・ソング”
写真上は、アルバム・タイトル≪AN AMERICAN ALBUM≫(BELL 1136 1973 U.S.A)の洋盤LPの表面で、写真下はその裏面です。本LPは、アメリカで制作されたもので、録音はハリウッドにあるララビー・サウンド・スタジオ、プロデュースはスナッフ・ギャレットです。また、編曲を担当したのはアル・キャップスで、アメリカ合衆国でも腕利きのベテラン制作者と編曲者がナナ・ムスクーリの持ち味を完全に掌握した上で曲を提供しております。このため、ナナは安心して唄に専念することが出来、素晴らしいアルバムに仕上がっております。
日本にては、同様のLPがアルバム・タイトル≪マイ・アメリカン・アルバム≫(FONTANA SFX-5142 1974)として発売されております。アルバムの紹介帯には、『来日記念盤“アテネの白いバラ”ムスクーリの初のアメリカ・レコーディング!新たなフィーリングを見出し、あなたは新鮮なスリルを受けるはずだ!!』と紹介されています。
私のラブ・ソング
今回は、このLPに収められている≪私のラブ・ソング≫を紹介致します。この曲は、クリント・ホルムズが歌った1973年のヒット曲で、作曲はリー・ポックリス、作詞はエレーン・レイロンです。愛は、ポピュラー・ソングの永遠のテーマですが、ナナ・ムスクーリほど、こういったレパートリーにふさわしい歌手は、ほかには居ないのではないでしょうか。
私のラブ・ソング THE LOVING SONG
それはいつも
貴方のそばで聴く歌
私の耳の底に残る歌
二人のための歌
二人で唄う歌
貴方と私のためのメロディ
甘いハーモニー
貴方が望む限り 私は唄い続けます
ラララ・・・・
私の好きな歌を唄います
ラララ・・・・
一日中でも
歌ではないが どこでもきっと愛される
ただラララ・・・・
心の中でいつも唄っている
特別の音で めぐり回ってくる歌
愛がある所で 必ず聴く歌
愛する時に 二人で唄う歌
この歌さえ知っていれば すべてが幸せになる歌
その歌を 誰かが一緒に唄ってくれた時に
だから私は 一生唄い続けたい
彼女の歌声は、まるで愛そのもののように、清らかで美しく、優しい情感に満ちあふれています。耳にするだけで、うっとりと酔いしれ、心暖まるものを覚えます。しっとりと唄いあげる歌声が、私達の心に限りない慰めと希望を与えてくれます。