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Sound Gallery ブログ

吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURI “美しい時”

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NANA MOUSKOURI “美しい時”

写真は、アルバム・タイトル≪愛は遥か彼方に/ナナ・ムスクーリ愛と喜びの詩≫PHILIPS 28PP-26 1981)の邦盤LPの表面です。LPの紹介帯には、≪まるで地中海の岸辺に咲いた一輪の白いバラのようにヨーロッパの気品をたたえた美しくも清らかなソフト・ヴォーカル≫と紹介されています。

美しい時

今回は、本LPに収められている≪美しい時≫を紹介致します。この曲は、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディが1842年に作った歌劇≪ナブッコ≫(原題:ナブコドノゾール)の有名なアリア『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って、そよ風吹く我が故郷へ・・・』を下敷きにした曲で、フランスではピエール・ドラノエとクロード・ルメールの歌詞がついて、≪私は貴方とともに自由を歌う≫というシャンソンになり、ナナ・ムスクーリが唄ってヒットしました。また、この歌はスペイン語にも訳され、≪自由≫(リベルタード「黄金のつばさ」LIBERTAD)というスペイン語題でも彼女が唄っております。どちらの曲も、クラシックの雰囲気を残しながら、美しくも見事な曲に生まれ変わらせております。

『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って・・・』について

ユダ王国を征服したネブガドネツァル2世(オペラではバビロニアの暴君ナブッコ)が、ユダヤの首都エルサレムを攻略し、多数のユダヤ人を捕えてバビロンに強制移住させたという、旧約聖書<バビロンの捕囚>をテーマにしたオペラの第3幕第2場で、強制労働を強いられるユダヤ人捕囚達が故郷を想って歌う合唱曲として歌われており、このオペラ≪ナブッコ≫で最も有名なナンバーです。

美しい時 JE CHANTE AVEC TOI LIBERTE
歌劇≪ナブッコ≫(ヴェルディ)より ※鳥取絹子による対訳を一部私訳

貴方が自由を歌う時 私も一緒に歌う
貴方が苦しんで泣く時 私も一緒に泣く
貴方が震える時 私は貴方の為に自由を祈る
楽しい時も 悲しい時も 貴方のことが好き
苦しかった日々を思い出して!
私の国 貴方の船はガレー船だった
貴方が自由を歌う時 私も一緒に歌う
貴方が居ない時は 私はジッと待っている


貴方は誰? 救い主それともこの世の人
世の支配階級の打倒?
私は貴方が唯一つの真実だと思う
私達に対して特別な権利を持つ人だと


死ぬことは 貴方を守るため
生きることは 貴方を待つこと
貴方が自由を歌う時 私も一緒に歌う
楽しい時も悲しい時も 貴方のことは好き
希望の歌とは 貴方のこと
歴史の道は 貴方の方へ続いている
自由! 自由!

男性コーラスの迫力と、NANAの清らかで力強い演唱が聞きもので、クラシック音楽の素養に裏付けられた歌唱で聴きごたえのある唄に仕上がっております。