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NANA MOUSKOURI “夜明けの二人”

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NANA MOUSKOURI “夜明けの二人”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI ATHINA≫PHILIPS PHL-1-3003 1984 CANADA)の洋盤LPの表面です。このLPに収容されている曲は、全てナナの母国であるギリシャの歌がギリシャ語で唄われております。彼女の歌の本質と醍醐味を、たっぷりと味わうことが出来るLPに仕上がっております。日本では、同様の邦盤LPが、≪私のアテネナナ・ムスクーリPHILIPS 28PP-5002 1984 フランス直輸入盤)として発売されております。(以前に、当ブログにて紹介いたしました。)

夜明けの二人

今回は、本LPに収められている≪夜明けの二人≫を紹介致します。この曲は、B.グーファス作詞、M.ハジダキス作曲によるロマンチックな歌で、ナナはアルバムのオリジナル・ジャケットに『私の国ギリシャ、私はその素朴さ、詩情、そして色彩が好きなのです。私は幼い頃、母が唄うのを聞いて、これらの歌を覚えました。』としるしています。

≪雲が雨を運び、私達は二人きり。雨はひょうとなる。でも、私達は平気。貧しい男が、何を恐れよう。どこへ行こうと、空が彼の家なのだ。

肩に旅行バックをかけて彼は行く。太陽に向かって航海しよう。そして、涙を乾かそう、夜が明けてゆく・・・。≫永田文夫氏の解説を引用

夜明けの二人 XIMERONI  対訳;荒木英世

雲が雨を降らせ 私達は二人だけ
雲が雨を降らせ 私達は二人だけ
雨はあられになったけど 平気です 平気です
雨はあられになったけど 平気です 平気です


貧乏人には恐れるものはなし 今ある住まいが天国です
貧乏人には恐れるものはなし 今ある住まいが天国です
道を歩むのには 道を歩むのには肩の袋があります
道を歩むのには 道を歩むのには肩の袋があります


さあ 太陽と忘却に向けて帆を張ろう
さあ 太陽と忘却に向けて帆を張ろう
生命は涙を乾かし 夜が明ける 夜が明ける
生命は涙を乾かし 夜が明ける 夜が明ける

NANAの唄声が、ギリシャの哀愁あるフォーク調のメロディーに乗って、明るいギリシャ的な詩情が漂う歌になりました。