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NANA MOUSKOURI “道を求めて”

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NANA MOUSKOURI “道を求めて”

写真上は、アルバム・タイトル≪toi qui t’en vas(立ち去る人)≫PHILIPS 9101 015 1975FRANCE)の洋盤LPの表面、写真下はLP見開きのスナップ写真で、インター・ナショナルなアーチストとして過去に受賞した35枚のゴールド・レコードを背景に、恥ずかしそうにしているナナが印象的です。日本では、同様の邦盤LPが、ナナ・ムスクーリ/立ち去る人≫PHILIPS FDX-203 1976)として発売されています。

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道を求めて

今回は、本LPに収められている≪道を求めて≫を紹介致します。この曲の原曲は、ジョン・デンバーが1974年製作のディズニー映画≪遥かなる子熊の森(The Bears and I)≫の主題歌として書いた<スィート・サレンダー(Sweet Surrender)>である。この映画は、ロッキーの大自然のなか、戦争に翻弄されたベトナム帰還兵と子熊との交流を描く物語ですが、この曲にはジョンの深い想い入れが込められています。ナナは、この<スィート・サレンダー>のフランス語版を、クロード・ルメールのフランス語歌詞で唄います。

道を求めて SUIS TA ROUTE

広い世界へ向って走る国道

違う宇宙の星空へ向って

メス馬に乗って行く国道

冬の夜 今夜の私の宿泊地

新鮮な空気を吸いに私は外へ

一体この国道は何処へ行くのでしょう

誰の所へ向って行こうと

大した問題じゃない

 

私は道の進むまま行くだけ

でも 私はほっとして 笑い出したいし

自分でおかしなことを言ってみたい

自分自身でいたい 私の好きな私

そして やっぱり旅立っていく私

一生 旅行していたい

あちこち散策したい私

新しい愛より 何倍も素晴らしいこと

 

貴方の道をそのまま続けなさい

もし貴方が自分の身をいたわるなら

途中で もし疑うなら

貴方はそんなに遠くへ行かないのだから

 

私にまだ残されている 全ての戦いは

私にとってはどうでもいいこと

何故 そんなことを考えるのでしょう

私は自由になり 生き方を変え

生きるために生きます 全てが始まり

私は昔の喜びを変えました

私の後悔や 苦しみや

私自身の恐怖などは

もう私のものではありません

私は道を進み出してしまい

何にでもいいから 窓を大きく開け放しておきます

そのうち地球は永遠なのかどうか

後ろに回っているのか もう回っていないのか解るでしょう

つまり この世界の回転 それは未知なこととの出会いです

 

貴方の道をそのまま続けなさい

もし貴方が自分の身をいたわるなら

途中で もし疑うなら

貴方はそんなに遠くへ行かないのだから

フランス・ポピュラー音楽界の才人アラン・ゴラゲールのアレンジと伴奏指揮に乗って、さわやかなナナの唄声が、私達の心を未知なる世界への旅に誘います。