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NANA MOUSKOURI “ウェディング・ソング”

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NANA MOUSKOURI “ウェディング・ソング”

写真上は、アルバム・タイトル≪谷間に三つの鐘が鳴る/ナナ・ムスクーリ(FONTANA SFX-6036 1975)の邦盤LPの表面、写真下はその裏面です。本LPは、スタンダードな名曲を、ナナが愛を込めて歌うファン待望のアルバムで、親しみやすい名唱を繰り広げています。解説欄には、『ナナは今や、世界のトップ・エンターテナーの一人であり、その独特の唱法で歌います。抒情詩をとりあげ、その底に流れる<フィーリング>を感じ取り、自分のものとしてしまう稀な才能を持っています。』との、マイク・ウォルター氏によるナナの紹介記事が載っております。

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ウェディング・ソング

今回は、本LPに収められている≪ウェディング・ソング≫を紹介致します。この曲は、ピーター・ポール・アンド・マリーのポール・ストゥーキーが、ピーター・ヤーロウの結婚に際して、祝福のために作ったWedding Song(There Is Love)で、1971年にリリース以後、アメリカの結婚式でのスタンダード・ナンバーとなっています。歌詞に出て来る吟遊詩人(Troubadour:トラバドゥール)は、中世のオック語抒情詩の詩人、作曲家、歌手のことで、彼等の詩の多くは、騎士道と宮廷の愛をテーマにしており、特に結婚した恋人を想う真実の愛の歌が有名。ナナは、ピーター・ナイトの伴奏指揮で、愛を込めて唄います。

ウェディング・ソング WEDDING SONG

彼は今 貴方の心の中に入り込み
貴方に夢中
吟遊詩人っぽい何かが
彼に働きかける
貴方達二人の心が結びつき
彼は生涯の人となった
どんな時も 貴方達二人と子供達は
彼の名のもとに・・・
そこには愛がある そこには愛がある


男は母を去り
女は家を去るでしょう
二人は一つに結ばれる
旅にたつでしょう
それは始まりであったように
今であり 最後まで続くもの
女は男から人生を引き出し
そしてまた 男に返す
そこには愛がある そこには愛がある


ところで夫や妻の名になるのは
どんな理由から?
それは愛のため?
貴方の人生をもたらしたのは愛?
もし愛するということが その答えなら
誰がそれを与えるのでしょう?
貴方はその愛を
今迄一度も経験しなかったと 信じられますか?
ああ そこには愛がある そこには愛がある


この二人の心が結ばれて
彼は生涯の人となった
どんな時も 貴方達二人と子供達は
彼の名のもとに・・・
そこには愛がある そこには愛がある

愛をテーマにしたロマンチックな佳曲を、ナナは美しい声に深い感情を込めて、しみじみと唄い聞かせてくれます。・・・There is love,there is love・・・