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NANA MOUSKOURI “明日に向って”

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NANA MOUSKOURI “明日に向って”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI “RECITAL 70”≫(FONTANA 6399 021 1970 FRANCE)の洋盤LPの表面で、写真下はその裏面です。ナナは、1962年12月にジュルジュ・ブラッサンスの前座として初めてパリのオランピア劇場に進出しました。1967年10月には真打のスターとしてオランピア劇場に出演し、1969年1月と10月にもオランピア劇場のステージに立ち、3週間に亘って4万5千人の観客を動員しました。このLPは、1970年の同劇場でのリサイタル実況録音盤です。

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明日に向かって

今回は、本LPに収められている≪明日に向かって≫を紹介致します。この曲は、ナナの恩師であるギリシャの作曲家であるマノス・ハジダキスの作品で、フランス語歌詞を歌手兼作詞家であるセルジュ・ラマが書きました。ナナは、<私達の愛は、どんなことがあっても壊されることはないわ。新しい生活を始めるのに、自由を得るのに、遅すぎることはないわ。さあ、明日に向って歩んで行きましょう。>と、恋する人に心を込めて語り掛けていきます。

明日に向って IL N’EST JAMAIS TROP TARD POUR VIVRE

二人で暮らす理由なんて もうないわ
お互いに地獄を 味わっているのよ
心を隔てる壁の向こうの仕合わせは
理屈では割り切れないものだもの
二人の愛はまだ 冬にも苦しみにもまして
厳しい寒気の季節に 打ち勝つことが出来るのだもの
新しい生活を始めるのに
遅すぎることはない
自由を得るのに 
遅すぎることはない


二人で暮らす理由なんて もうないわ
この砂漠 この冬から新しい喜びを引き出すのよ
星の壁のかなたの仕合わせが 言っているのだもの
これは貴方が 私を待つ島に続く道なのだと
帆に吹く風をはらんで 私達の愛がはためいている
そして私にも新しく 春の心がよみがえるのよ
新しい生活を始めるのに 
遅すぎることはない
自由を得るのに 
遅すぎることはない

ジ・アテニアンズの演奏をバックに、ナナは情感豊かな唄声を聴かせてくれます。ナナの明日に向って、やさしく力がこもった歌唱を聴く事が出来ます。遅すぎることはない!!