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NANA MOUSKOURI “ラ・パロマ”

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NANA MOUSKOURI “ラ・パロマ

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/LIBERTAD≫(MERCURY 422 826 799-1 1986)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。このLPは、地中海の美しさとスペインの香りに満ちたヨーロッパ・サウンドの決定版といえるアルバムで、全曲がスペイン語で唄われております。日本にては、同様の邦盤LPが≪アマポーラ~恋のアリア/ナナ・ムスクーリPHILIPS 28PP-135 1986)として発売されています。

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ラ・パロマ

今回は、本LPに収められているラ・パロマを紹介致します。この歌は、トラディショナル・ソングですが、原曲はスペインの作曲家セバスチャン・イラディエール(1809~65)作のハバネラ※で、イラディエールは、スペインの植民地であったキューバへの旅の際にハバネラの魅力にとらわれ、帰国後にこの曲を発表しました。原題《ラ・パロマ》はスペイン語で《鳩》を意味し、ハバナの港での出船風景をバックに、鳩に託した島の娘への愛情が唄われています。
※ハバネラは、<キューバの民族舞曲>のことで、19世紀の中頃、キューバの首府ハバナ社交界から起こったもので<ハバナの踊り>を意味します。

ラ・パロマ  LA PALOMA

私がハバナを出た時に
・・・・ああ悲しいこと!
誰も見送りには来なかった
知っていたのは私だけ
そして 素敵なキューバ娘が一人
そうだとも 私について来たんだよ 本当に
一羽の鳩が お前の窓辺を訪れたら
私だと思って 優しくしてやっておくれ
愛を語ってやっておくれ 恋人よ
花の冠で 飾ってやっておくれ


ああ 可愛い娘
ああ 愛をおくれ
ああ 私と一緒においで 可愛い娘
私のいる所へ


素敵なキューバ娘が一人
そうだとも 私について来たんだよ 本当に
一羽の鳩が お前の窓辺を訪れたら
私だと思って 優しくしてやっておくれ
愛を語ってやっておくれ 恋人よ
花の冠で 飾ってやっておくれ


ああ 可愛い娘
ああ 愛をおくれ
ああ 私と一緒においで 可愛い娘
私のいる所へ
ああ 可愛い娘
ああ 愛をおくれ
ああ 私と一緒においで 可愛い娘
私のいる所へ

ハバネラの独特なリズムに乗って、ハバナの港での出船情景が鮮やかに描き出されます。ナナのストレートでしかも感情豊かな表現力がメロディと一体となり、ナナの愛らしさが良く表現されています。