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NANA MOUSKOURI “荒野の汽車”

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NANA MOUSKOURI “荒野の汽車”

写真上は、アルバム・タイトル≪DIS-MOI 愛のささやき/ナナ・ムスクーリ(FONTANA SFX-5069 1973?)の邦盤LPの表面で、写真下は見開きのスナップ写真です。このLPは、1971年と1972年に録音された曲で編集、全ての曲がフランス語歌詞にて構成されております。ナナの円熟味を増した魅惑の唄声を、充分に味わうことが出来るアルバムです。

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荒野の汽車

今回は、本LPに収められている≪荒野の汽車≫を紹介致します。この曲の原曲は、バンド(John Band)が作曲した≪トレイン・オン・ジ・アイランド:TRAIN ON THE ISLAND≫です。この曲に、ピエール・ドラノエがフランス語歌詞を書きました。荒野を走って遥かな新しい国へと行く、止まらない汽車への思い入れが描かれています。この歌は、1971年に録音されたもので、ナナはジ・アテニアンズの伴奏をバックに唄います。

荒野の汽車 LE TRAIN DANS LA PLAIN

荒野の汽車は
止まらない
時間がないから
それは私の手の届かない所へ行く
それは私の手の届かない所へ行く
それは私の手の届かない所へ行く


荒野の汽車は
小鳥で一杯
海の方へ飛んで行く鳥で
新しい国の方へ
新しい国の方へ
新しい国の方へ


荒野の汽車は
けれど年寄り
それでも走って
私にさよならを云う
私にさよならを云う
私にさよならを云う


荒野の汽車は
止まらない
止まりたくはないの
私の為に
私の為に
私の為に

ナナは、ジ・アテニアンズのメンバーであるジョルジュ・ペツィラスの軽妙なブズーキの演奏に乗って、新しい国へ向かう止まらない汽車に思いを託して唄います。