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NANA MOUSKOURI “最後のラブ・レター”

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NANA MOUSKOURI “最後のラブ・レター”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI “ALLELUIA”≫(PHILIPS 9101 159 1977 FRANCE)の洋盤LPの表面です。このアルバムには、ナナの本領を発揮したギリシャの曲をはじめ、シャンソン歌手であるセルジュ・ラマとデュエットした《ハバネラ》を収めた力作となっております。日本では、同様の邦盤LPが、≪愛のハレルヤ/ナナ・ムスクーリPHILIPS FDX-345 1978)として発売されています。

最後のラブ・レター

今回は、本LPに収められている≪最後のラブ・レター≫を紹介致します。この歌の原曲は、アメリカのシンガーソングライターであるジョン・デンバーの作品で、タイトル名は<悲しい歌のように Like A Sad Song>です。この曲に、ミシェル・ジュールダンがフランス語歌詞を書きました。1つの愛の終わりを語る女が、<(本当は愛しているが)お互いに愛し合ってなくて良かった。>と言わざろう得ない、愛する人への切ない思いが綴られています。

最後のラブ・レター HEUREUSEMENT QUE L’ON S’AIMAIT PAS

今夜 私が受け取ったのは
多分 貴方からの最後の手紙
それを読んで
いろんなことが分かりました
私に代わった人は
きっと 貴方を1人占めにするでしょう


そして貴方は今
彼女のためにだけ生きている
私はとにかく貴方を待ちます
絶対 貴方の邪魔はしないわ


貴方の最後の一行を読む私
自分自身を滑稽に感じます
お互いに愛し合っていなくて 本当に良かった・・・
見かけはどうであろうと
私達 運が良かったのね
お互いに愛し合っていなくて 本当に良かった・・・


貴方の心は何も傷ついていない
何故って 私のことをもう忘れているから
私達 幸せを避けて通りました
意識的に・・・ それよりも離れられなくなるのが
恐かったからというべきかしら
でも お互いに愛し合っていなくて よかった・・・
貴方と私 再会することはもうないでしょう
お互いに愛し合っていなくて 本当に良かった・・・


貴方の最後の一行を読む私
自分自身を滑稽に感じます
お互いに愛し合っていなくて 本当に良かった・・・
貴方は正しい もちろんそう
何故って もう終わってしまったから


私の目に 雪に埋もれて死んで行く
一つの愛の物語りが見えます
愛の無い 愛の物語が
愛の無い・・・

ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮による哀愁のある伴奏に乗って、愛する人への想いと愛の終わりに揺らぐ心境を淡々と唄います。