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NANA MOUSKOURI “冷えた心”

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NANA MOUSKOURI “冷えた心”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/VIVRE AVEC TOI≫(GRAND RECORDS GLP80004 1980 CANADA)の洋盤LPの表面です。このLPは、有名曲とオリジナル曲がバランス良く配分され、ナナの透明感溢れる唄声に、美しい旋律が輝きを増すアルバムとなっております。国際的な歌手としての実績が、余裕と貫録を感じさせるLPです。日本にては、同様の邦盤LPが≪愛のひととき/ナナ・ムスクーリPHILIPS 28PP-8 1980)として発売されています。

冷えた心

今回は、本LPに収められている≪冷えた心≫を紹介致します。1980年のアメリカ映画《アーバン・カウボーイ》(Urban Cowboy)で、リンダ・ロンシュタットJ.D.サウザーによるデュエットでの挿入歌です。この曲は、アメリカのシンガーソングライターで、ソロアーティストとして活躍する傍らイーグルス等に楽曲提供を行って来たJ.D.サウザーの作品<Hearts Against The Wind>(風の恋人たち)です。この曲に合わせて、クロード・ルメール、ピエール・ドラノエがフランス語歌詞を書いた<失意の歌>です。冷えた心のゆえに、素敵な夜を夢見る乙女の想いを、ナナが綴っていきます。

冷えた心 COEUR BRISE

傷ついた心 壊れた愛
元通りにはなりません
過ぎ去った冬を前に
私の喜びの炎は 消えました


何時でも 何処でも
私の心は 熱かった
何時でも 何処でも
私の肌は 冷たい
だから 今夜は
素敵な夜を 夢見ます


何時でも 何処でも
私の心は 熱かった
何時でも 何処でも
私の肌は 冷たい
だから 今夜は
素敵な夜を 夢見ます

ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮によるスローなウエスタン調の伴奏に乗って、乙女の傷ついた心情を、さりげなく淡々と語り掛けていきます。