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NANA MOUSKOURI “愛は星空の彼方へ”

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NANA MOUSKOURI “愛は星空の彼方へ”

写真は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/MES PLUS BELLES CHANSONS GRECQUES≫(FONTANA 6399 020 1963 FRANCE≫の洋盤LPの表面です。本LPは、ナナがその本領を発揮した、記念すべき素晴らしいアルバムです。彼女が唄うのは生まれ故郷のギリシャの歌で、しかも作曲者はギリシャの2大作曲家であるマノス・ハジダキスとミキス・テオドラキスの作品が収められています。日本では、同様の邦盤LPが、ナナ・ムスクーリギリシャを歌う》(FONTANA SFX-60004 1974)・(PHILIPS FDX-378 1978)として発売されています。

愛は星空の彼方へ

今回は、本LPに収められている≪愛は星空の彼方へ≫を紹介致します。この曲は、ナナの恩師であるマノス・ハジダキスの作品です。マノス・ハジダキスは、独学で作詞・作曲を身に着け、ギリシャ音楽大学で教鞭をとるかたわら、1950年代から映画音楽を手掛け、ギリシャのポピュラーソング<レベティコ>の振興に努めました。1958年にナナと知り合い、以降、彼女に幾つもの作品を提供、彼女の成功に力を貸して<育ての親>となりました。ナナは、《乙女の愛への祈り》の歌を、心を込めて清らかに演唱します。

愛は星空の彼方へ KAPOU IPARHI AGAPI MOU

春はもう何処へ?
そして 花が一杯の庭は?
夜は私を悩ませる
男の子が 何か言った時
そして 誰かが私に今晩わって
でも私は何も云いたくない


何処かにいる 私の愛
何処かにいる 私の愛
でも何処だか私には解らない
ただ星を見つめるだけ
何時か 私がそれ(私の愛)を見つけたら
私は 白いドレスを着るでしょう


何時か 私がそれ(私の愛)を見つけたら
私は 白いドレスを着るでしょう

ナナは、ギリシャの香りがするエキゾティシズムの漂うメロディーに乗って、≪愛≫を探し求める乙女の切ない祈りを囁きます。