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NANA MOUSKOURI “ファイアー・アンド・レイン”

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NANA MOUSKOURI “ファイアー・アンド・レイン”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/NANA’S BOOK OF SONGS≫(FONTANA 9299 227 1974 ENGLAND)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。本LPは、スタンダードな名曲を中心に、ナナが愛を込めてしみじみと唄い聞かせてくれる英語歌詞によるアルバムです。日本にては、同様の邦盤LPが≪谷間に三つの鐘が鳴る/ナナ・ムスクーリ(FONTANA SFX-6036 1975)として発売されています。

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ファイアー・アンド・レイン

今回は、本LPに収められている≪ファイアー・アンド・レイン≫を紹介致します。この曲は、アメリカのシンガーソングライターであるジェームス・テイラーJames Taylor)の作品です。自殺で他界した幼なじみのスザンヌ・シュナーへ捧げられた作品といわれており、テイラーの活動と成功を望んだ故郷の友人らはそのことをテイラーに長い間知らせなかったとされています。友の死をきっかけに、これまでの道を振り返り、苦しい経験の過去、うつ病に悩まされた体験、薬物中毒との闘いやバンドでの失敗が綴られています。

ファイアー・アンド・レイン FIRE AND RAIN

貴方が行ってしまったのを知ったのは ちょうど昨日の朝のこと
スーザン 一緒に作った計画ももう終わり
そして今朝 私は外へ出てこの歌を書きました
この曲を誰に送ったらいいのか 私はちょっと思い付きません


私は燃える火と そして雨を見ました 
永遠に続くと信じた 素晴らしい日々を知りました 
友を見つけることの出来ない 寂しい時を知りました 
けれど私はいつも 再び貴方に会えるだろうと思っていました


神よ 私を見放したりはしないで下さい
貴方は私が独り立ち出来るように助けてくれました
貴方は何時か ずっと私を見つめてくれました
私の体の痛みも 私の時も まだそのまま
そして私には 貴方以外考えられません


私は燃える火と そして雨を見ました
永遠に続くと信じた 素晴らしい日々を知りました
友を見つけることの出来ない 寂しい時を知りました
けれど私はいつも 再び貴方に会えるだろうと思っていました


私は太陽を背にして 心が楽になるまで歩き回りました
冷たい風が吹いた時にこそ 貴方は振り向くだろうと神は知っています
電話越しに将来について話し合ったこともある
でも甘い夢は消えうせ フライングマシーンもバラバラになってしまった


私は燃える火と そして雨を見ました
永遠に続くと信じた 素晴らしい日々を知りました
友を見つけることの出来ない 寂しい時を知りました
けれど私はいつも 再び貴方に会えるだろうと思っていました


けれど私はいつも 再び貴方に会えるだろうと思っていました
けれど私はいつも 再び貴方に会えるだろうと思っていました

フライングマシーン;テイラーがソロキャリアをスタートさせる前に活動していたバンド(The Flying Machine)のこと。

ナナは、ピーター・ナイトの伴奏指揮による美しいメロディーに乗って、テイラーがたどった軌跡を、しみじみと感情を込めて、希望を信じて唄います