NANA MOUSKOURI “テルボンヌの司祭”
写真上は、アルバム・タイトル≪NANA MOUSKOURI A PARIS≫(PHILIPS 6641 919 1979 FRANCE)の洋盤LPの表面、写真下はLP見開きのスナップ写真です。このLPは、1978年10月、パリ・オランピア劇場でのステージの模様を収めたアルバムです。ナナの魅力が、ナマのステージそのままの雰囲気で伝わって来ます。日本にては、同様の邦盤LPが同タイトル(PHILIPS FDX-453~4 1979)として発売されています。
テルボンヌの司祭
今回は、これらレコードに収められている≪テルボンヌの司祭≫を紹介致します。この曲は、フランスのトラディショナル・ソングで、カナダのフランスと言われているケベック州で盛んに唄われているポピュラーなフランス民謡です。曲名のテルボンヌは、ケベック州のラノディエール地域にあった自治体であり、テルボンヌの司祭によるある行為が、コントのようなユーモラスな内容で綴られております。
テルボンヌの司祭 LE CURE DE TERREBONNE
ある日 私はふと思いついたの
懺悔しに行こうって
懺悔しに行こうって
よい地(テルボンヌ)の司祭さまのところへね
楽しんじゃいましょう 皆で歌いましょう
聖母マリアの讃歌を
<2回繰り返し ルフラン>
テルボンヌの司祭さまは言いました
『あなたは何をしたいのですか?』
神よ 私が犯し唯一つの罪は
男達を愛したことです
(ルフラン)
神よ 私が犯した唯一つの罪は
男達を愛したことです
『娘さん その罪のためには
ローマに行かなきゃいけません』
(ルフラン)
『娘さん その罪の』ためには
ローマにいかなきゃいけません』
神よ もしローマに行くのなら
私は恋人と一緒じゃなきゃイヤです
(ルフラン)
神よ もしローマに行くのなら
私は恋人と一緒じゃなきゃイヤです
『私を5,6回抱き締めなさい
あなたの罪は許しましょう』
(ルフラン)
『私を5,6回抱き締めなさい
あなたの罪は許しましょう
しかし この償いのことは
誰にもしゃべっちゃいけません』
(ルフラン)
『しかし この償いのことは
誰にもしゃべっちゃいけません』
もし 皆が知ったら?
『私の仕事が・・・増えすぎます』
(ルフラン)
ナナは、オランピア劇場ではジョアン・サケール編曲による軽快な伴奏に乗って、最後は手拍子も交えての和やかな雰囲気で溌剌と唄っております。