NANA MOUSKOURI “シメラ”
写真上は、アルバム・タイトル≪NANA MOUSKOURI/toi qui t’en vas≫(PHILIPS 9101 015 1975 FRANCE)の洋盤LPの表面で、写真下はLP見開きのスナップ写真です。このLPは、1975年にベルギーの首都ブリュッセルにあるモルガン・スタジオにて録音されたもので、今迄に35枚のゴールド・ディスクを受賞しているナナの円熟味豊かな好唱盤です。日本では、同様の邦盤LPが≪立ち去る人/ナナ・ムスクーリ 愛の詩集≫(PHILIPS FDX-203 1976)として発売されています。
シメラ
今回は、本LPに収められている≪シメラ≫を紹介致します。この歌は、ジョアン・サケル(Joan Sakel)作によるギリシャの歌です。アレンジと伴奏指揮は、フランス・ポピュラー音楽界の才人アラン・ゴラゲール。彼はジュリエット・グレコらの一流歌手の伴奏をつとめたほかセルジュ・ゲーンスブールの伴奏者としても知られ、<褐色のブルース>などの作曲者としても有名です。ここでもナナの歌を巧みにバック・アップしております。ナナは母国のギリシャ語で力強く≪シメラ≫を唄います。
シメラ CHIMERA
今日
若い子たちは
まるで
ライオンのようにふるまい
今日
娘たちは
まるで
糸杉のようにふるまい
でも私は貴方をつかみ
私の男にするでしょう
きらめく炎の
煙をみつめながら
でも私は貴方をつかみ
私の男にするでしょう
きらめく炎の
煙をみつめながら
今日
若い子たちは
まるで
ライオンのようにふるまい
今日
娘たちは
まるで
糸杉のようにふるまい
でも私は貴方をつかみ
私の男にするでしょう
きらめく炎の
煙をみつめながら
でも私は貴方をつかみ
私の男にするでしょう
きらめく炎の
煙をみつめながら
(繰り返し)
ナナは、ギリシャ色満載なメロディー・ラインに乗り、エキゾティシズム漂う演唱を聞かせます。