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吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURI “フィールド・オブ・ラヴ”

NANA MOUSKOURI “フィールド・オブ・ラヴ”

写真は、≪喜びの歌~クラシック名曲集/ナナ・ムスクーリ(PHILIPS 546 923-2 1999)の邦盤CDの表面です。本アルバムは、1989年の白鳥の歌~クラシック名歌集/ナナ・ムスクーリの続編に当たるもので、ナナのクラシックに対する深い愛情を感じさせる名曲集で、今回も前作と同様に七ヵ国語で歌っており、“歌詞”に対する深い拘りと見事な仕上がりが納得できるアルバムです。

フィールド・オブ・ラヴ

今回は、本CDに収められている≪フィールド・オブ・ラヴ≫を紹介致します。この曲は、ドイツ生まれでフランスで活躍した音楽家オッフェンバックのオペラ<ホフマン物語>の劇中歌<ホフマンの舟歌>です。この作品は、オッフェンバック最晩年の未完の作品で、彼の死後、フランスの作曲家エルネスト・ギローの補筆により完成された、唯一のオペラ作品ですが、火災により初演時の楽譜は焼失してしまい、様々な版があるようです。オペラのあらすじは、〈三人の女性に恋し、その全てに破れて来た男ホフマンを見守る女神とその顛末〉です。原曲の仏題は、≪美しい夜、おお恋の夜≫で、ナナは英語歌詞で唄います。

フィールド・オブ・ラヴ FIELDS OF LOVE 対訳;Kuni Takeuchi

光やさしい愛の野辺に
思い起こすは美しの時
夜は無邪気な夢に満ち
明日への希望を囁いていた


若い二人は手を取り合って
遠い時代に思いを馳せた
昔の人は知っていたのでしょう
本当の愛がいつ訪れるかを


若者は遠い記憶の中に
人生の意味を問う
真実の意味を
誓いへの信頼を


信ずべき希望の虹
許すべき苦悩の影


はるかな空を
鳩が飛ぶ限り
私は信じているわ
愛の野辺を

ナナは、フランク・ガリ指揮による詩情あふれるメロディー・ラインに乗って、<愛の野辺の物語>を優しく語り掛けていきます。