Sound Gallery ブログ

吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURI  "イパネマの娘"

NANA MOUSKOURI  "イパネマの娘"

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI≫(FONTANA 885 532 MY FRANCE)の洋盤LPの表面です。写真下はその裏面です。

イパネマの娘

今回は、本LPに収められているイパネマの娘を紹介致します。この曲は、英語タイトル<イパネマの娘>として知られるボサノヴァの曲で、このジャンルで最も有名な曲の一つです。リオデジャネイロ出身の作曲家であるアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、同じくリオ出身の作詞家であるヴィニシウス・デ・モラエスがブラジル語歌詞を手がけました。ナナは、フランスのソングライターであるエディ・マーネイによるフランス語歌詞で唄います。

イパネマの娘 LA FILLE D’IPANEMA "The girl from Ipanema"

背が高くて スリムで 美しくて優しい
イパネマの娘
海岸を背筋を伸ばして堂々と歩く
ビーチ全体が
<ああ!>とどよめく


彼女は海藻のように
波に乗って
海岸へ運ばれる
ビーチ全体が
<ああ!>とどよめく


少年たちは彼女を見て
おしゃべりな考えを
歌にのせて
澄んだ目をした少女を見つめる
彼女が見ているのは海だけ


背が高くて スリムで 美しくて優しい
航路を進む帆のように
彼らは彼女だけを見ている
彼女は海だけを見ている
彼女が見ているのは海だけ


少年たちは彼女を見て
おしゃべりな考えを
歌にのせて
澄んだ目をした少女を見つめる
彼女が見ているのは海だけ


背が高くて スリムで 美しくて優しい
航路を進む帆のように
彼らは彼女だけを見ている
彼女は海だけを見ている
彼女が見ているのは海だけ

このフランス語歌詞による<イパネマの娘>は、ジャクリーヌ・フランソワ、ナナ・ムスクーリ、リチャード・アンソニー、ニコール・マーティンなどによって歌われました。

NANA MOUSKOURI  "私が愛する人"

NANA MOUSKOURI  "私が愛する人"

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI a l’Olympia≫(FONTANA 885 527 MY 1967 FRANCE)の洋盤LP表面です。写真下はその裏面です。1967年、パリのオランピア劇場での実況録音盤です。 

私が愛する人

今回は本LPに収められている≪私が愛する人を紹介致します。この曲は、もともとはナナの恩師であるギリシャの作曲家であるマノス・ハジダキスが作曲し、ナナと親しかったギリシャの詩人、翻訳家、作詞家であるニコス・ガトソスによる作品です。この曲に、フランスの作詞家、作曲家であるフランク・ジェラルドがフランス語歌詞を書いた〈愛の歌〉です。

私が愛する人 CELUI QUE J’AIME "Tora pou pas stin xenitia"

旅の途中で
野の花の花束を摘むように
愛を摘み取るのではない
網で鳥を
捕らえるように
愛を捕らえるのではない


彼は旅の途中で私を見つけた
私が愛する人
彼は鳥のように私を捕らえた
私が愛する人
彼は私を手の中に閉じ込めた
私が愛する人
私は一生彼を愛し続けます


彼は旅の途中で私を見つけた
私が愛する人
彼は鳥のように私を捕らえた
私が愛する人
彼は私を手の中に閉じ込めた
私が愛する人
私は一生彼を愛し続けます


私たちは愛を
閉じ込めておかない
貝殻の空洞に海の歌を
閉じ込めておかない
船が難破したとき
冬の風に吹かれて泣くように


彼は私を近くにいさせてくれた
私が愛する人
彼は海よりも多くのものを与えてくれたから
私が愛する人
彼は空よりも多くのものを与えてくれたから
私が愛する人
私は一生彼を愛し続けます


そう彼は私を近くにいさせてくれた
私が愛する人
なぜなら彼は海よりも多くのものを与えてくれたから
私が愛する人
なぜなら彼は空よりも多くのものを与えてくれたから
私が愛する人
私は一生彼を愛し続けます

ナナは、気心の知れたジ・アテニアンズの伴奏とコーラスをバックに、〈愛する人〉に優しく語り掛けます。

NANA MOUSKOURI "パリのバラ"

NANA MOUSKOURI  "パリのバラ"

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI≫(FONTANA MEDIUM 460.953 ME FRANCE)の洋盤4曲入りEP表面です。写真下はその裏面です。

パリのバラ

今回は、本EPに収められている≪パリのバラ≫を紹介致します。この曲は、フランスのソングライターであるエディ・マーネイであり、エディット・ピアフセリーヌ・ディオンなどへの作品を含む4000曲以上の楽曲を作曲しました。作詞は、ユダヤ系フランス人の作詞家、編曲家であるアレックス・アルストーンです。愛し合う二人にパリのバラが語りかけていきます。

パリのバラ UNE ROSE DE PARIS

パリのバラ一輪は
千のラブソングに値する
でも私たちの愛の花は
パリのすべてのバラの価値がある


パリでは 愛し合う人々はみな
とても青い目をしていて
セーヌ川にかかる空は
光り輝いている


パリのバラ一輪は
千のラブソングに値する
でも私たちの愛の花は
パリのすべてのバラの価値がある


あなたと私は 愛し合うすべての人々と同じように
青い目をしていて
私たち二人が一緒にいる限り
人生に問題はない


パリのバラ一輪は
千のラブソングに値する
でも私たちの愛の花は
パリのすべてのバラの価値がある
パリのすべてのバラの価値がある

ナナは、ジ・アテニアンズのジョルジュ・ペツィラスのギター伴奏に乗り、愛し合う二人を祝福して唄います。

NANA MOUSKOURI  "世界の小さな子供たち"

NANA MOUSKOURI  "世界の小さな子供たち"

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI GUANTANAMERA≫(FONTANA 6399 018 FRANCE)の洋盤LPの表面です。写真下はその裏面です。このLPは、1965年~1966年に収録されたナナ・ムスクーリ最初期のアルバムです。

世界の小さな子供たち

今回は、本LPに収められている≪世界の小さな子供たち≫を紹介致します。この曲は、ギリシャにおける20世紀最大の音楽家と言われ、ギリシャ芸術・文化、政治に多大な影響を与えたミキス・テオドラキスの作品です。原題を≪Vrexi stin ftoxo gitonia 貧しい地区に雨が降る≫と題されたこの作品は、ミキス・テオドラキスのギリシャ・アルバム≪私の国の歌≫に収録されています。
フランス語歌詞は、Aureliaとされておりますが詳細は不明です。

世界の小さな子供たち  PETIT ENFANTS DU MONDE ENTIER

雨が降っています また子供たちに会える
どうして彼らの目は こんなに大きいのか
雨が降っていて 子供たちは泥の中
小石で遊んでいて幸せそう ああ ああ ・・・
あなたたちの父親はどんな悪事を犯したの
こんなにも悲惨な目に遭うの


近所の小さな子供たち ああ ああ ・・・
忘れられるでしょうか?
泣かないように歌う ああ ああ ・・・
心の奥底で 雨が降るのを感じる
泣かないように歌う ああ ああ ・・・
お願いだから もう不幸の雨を降らさないで


世界中には不幸の雨がたくさん
飢えを知るには早すぎる
恐怖 暗闇 降り注ぐ雨
彼らはもう何も忘れないだろう ああ ああ ・・・
あなたたちの父親はどんな悪事を犯したの
こんなにも悲惨な目に遭うの


世界の小さな子供たち ああ ああ ・・・
忘れられるでしょうか?
泣かないように歌う ああ ああ ・・・
お願いだから もう不幸の雨を降らさないで
泣かないように歌う ああ ああ ・・・
心の奥底で 
雨が降るのを感じる

ナナは、ジ・アテニアンズのジョルジュ・ペツィラスのギター伴奏に乗り、世界中の子供たちが苦しんでいる貧困の様を唄います。

NANA MOUSKOURI  "ソナタ"

NANA MOUSKOURI  "ソナタ"

写真は、アルバム・タイトル≪ROSES BLANCHES DE CORFOU≫(FONTANA 460 795 ME MEDIUM FRANCE)の洋盤4曲入りEP表面です。

ソナタ

今回は、本EPに収められているソナタを紹介致します。この曲は、ルーマニア系フランスの作曲家、ピアニスト、指揮者あるエミール・スターンが作曲し、フランスのソングライター、歌手であるエディ・マーネイが作詞した美しい曲です。愛し合う二人に秋がソナタを演奏している様が唄われています。

ソナタ SONATA

静かな街は
私たちの心臓の
鼓動を聞く
秋は私たちのために
このソナタ
口ずさむ


私があなたに
ドアを開けると
街は震えながら入ってくる
枯れ葉とともに
踊るロマンス

 
私たちの目は
涙でいっぱい
雨と船のサイレンが
風に吠える


愛してる 愛してる
私たちの鼓動する心の中で
秋は私たちのために
このソナタを口ずさむ


霧の中 風の中で
パリは恋人たちを
見分けられる
長いあいだ


愛してる 愛してる
私たちの鼓動が聞こえる
ソナタの中で
鼓動する

ナナは美しいメロディー・ラインに乗って、二人の恋を祝福してソナタを聞かせます。