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吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURI “ボルベール・ボルベール”

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NANA MOUSKOURI “ボルベール・ボルベール”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/TIERRA VIVA≫(MERCURY 422 832 958-1 1987 USA)の洋盤LPの表面で、写真下はその裏面です。このLPは、スペイン語のアルバムで、スペインのヒット曲やスタンダード・ナンバーのほか、フランスの歌やクラシック曲がスペイン語バージョンで構成されています。ナナの豊かな情感と快い雰囲気がかもし出される収録となっております。日本にては、同様の邦盤LPが≪TIERRA VIVA/NANA MOUSKOURI≫PHILIPS 28PP-143 1987)として発売されています。

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ボルベール・ボルベール

今回は、本LPに収められている≪ボルベール・ボルベール≫を紹介致します。この曲は、ランチェラというメキシコの伝統的な音楽ジャンルの曲です。田舎ふうのポピュラー・ソングの形で書かれたラテンのスタンダード・ナンバーで、フェルナンド・マルドナードが作詞・作曲した、メキシコの恋の歌です。原題は、≪帰るのだ≫という意味で、〈君を取り戻したくてたまらない。もう一度、貴方の腕の中へ戻りたい。今ならやり直せるから。〉という貴方への愛の想いを綴った唄です。地中海的なトーンを持ったナナのスペイン語の魅力が発揮された作品です。

ボルベール・ボルベール VOLVER VOLVER  対訳;高場将美

情熱あふれるこの愛は
暴れながら進んでゆく 帰ろうと
私は狂気への道をたどる
全てが私を苦しめても 私には愛がある


ずっと前に別れた二人
でも私の方が譲る時が来た
貴方の方がずっと正しかった
私の心は言うままに従って
帰って行きたくて死にそうだ


帰って行く 帰って行く 帰って行く
再び貴方の腕の中へ
貴方のいる所までたどり着こう
私は譲ることを知っている
帰りたい 帰りたい 帰りたい


ずっと前に別れた二人
でも私の方が譲る時が来た
貴方の方がずっと正しかった
私の心は言うままに従って
帰って行きたくて死にそうだ


帰って行く 帰って行く 帰って行く
再び貴方の腕の中へ
貴方のいる所までたどり着こう
私は譲ることを知っている
帰りたい 帰りたい 帰りたい


帰って行く 帰って行く 帰って行く
再び貴方の腕の中へ
貴方のいる所までたどり着こう
私は譲ることを知っている
帰りたい 帰りたい 帰りたい

ナナは、心地良いラテンのリズムに乗って、以前に別れた彼女へのあきらめきれない恋心をせつせつと唄います。ナナの好唱が光る一編です。

NANA MOUSKOURI “風よ南へ吹け”

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NANA MOUSKOURI “風よ南へ吹け”

写真上は、≪喜びの歌~クラシック名曲集/ナナ・ムスクーリPHILIPS 546 923-2 1999)の邦盤CDの表面です。本アルバムは、1989年の≪白鳥の歌~クラシック名歌集/ナナ・ムスクーリ≫の続編に当たるもので、ナナのクラシックに対する深い愛情を感じさせる名曲集です。写真下は、アルバム・タイトル≪PRESENTING..NANA MOUSKOURI..SONGS FROM HER TV SERIES≫(FONTANA 6312 036 1973 ENGLAND)の洋盤LPの表面です。

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風よ南へ吹け

今回は、本CDや本LPに収められている≪風よ南へ吹け≫を紹介致します。この曲は、北イングランドに伝わるトラディショナル・ソングです。<昨夜船が出たと聞いて、慌てて荒れる海へ行ってみたが船はなかった。やさしい風よ、どうかあの人を安全に連れ戻しておくれ。>という、船に乗っている恋人の無事の帰りを待つ祈りの歌です。ナナは、心地良いメロディーに乗って〈南風〉に語り掛けていきます。

風よ南へ吹け BLOW THE WIND SOUTHERLY 対訳;Kuni Takeuchi

南風よ 吹け 吹け 吹け
南風よ吹け 美しく蒼い海に
南風よ 吹け 吹け 吹け
風よ 連れ戻しておくれ 我が恋人を


昨夜船が出たと誰かが教えてくれた
私は荒れる海へと急いだけれど
もう船の姿は何処にも見えなかった
海鳴りよ 愛する人を連れ戻しておくれ


南風よ 吹け 吹け 吹け
南風よ吹け 美しく蒼い海に
南風よ 吹け 吹け 吹け
風よ 連れ戻しておくれ 我が恋人を


深く荒れ狂う海を越えてやって来る
風音が耳に心地いい
風はやさしく吹く風だけど
どうか愛する人を安全に連れ戻しておくれ


やさしい風よ どうかあの人を連れ戻しておくれ

ナナは、フランク・ガリ指揮によるシンフォニック・オーケストラをバックに、恋人との再会を<南風よ連れ戻しておくれ>と祈ります。(LPの方は、ピーター・ナイト・オーケストラをバックに唄っています。)

NANA MOUSKOURI “飛び去った小鳥”

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NANA MOUSKOURI “飛び去った小鳥”

写真上は、アルバム・タイトルNANA MOUSKOURI/Toi qui t’en vas≫PHILIPS 91O1 015 1975 FRANCE)の洋盤LPの表面で、写真下はLP見開きのスナップ写真です。このLPは、1975年にベルギーの首都ブリュッセルにあるモルガン・スタジオにて録音されたもので、今迄に35枚のゴールド・ディスクを受賞しているナナの円熟味豊かな好唱盤です。日本では、同様の邦盤LPが≪立ち去る人/ナナ・ムスクーリ 愛の詩集≫PHILIPS FDX-203 1976)として発売されています。

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飛び去った小鳥

今回は、本LPに収められている≪飛び去った小鳥≫を紹介致します。この曲は、スイスの作曲家・音楽教育家であるエミール・ジャック=ダルクローズの作品で、原題は≪ヒナ鳥は枝を離れた≫です。<住み家としていた枝を捨てて、世界中を駆け回ったヒナの小鳥が、地の果てで疲れ果ててしまい、誰もいない古巣を探し求めて死んでゆく・・・。>という悲しい物語です。ナナは、民謡調のじつに美しい旋律に乗って、ヒナ鳥の物語を語り掛けていきます。

飛び去った小鳥 L’OISELET A QUITTE SA BRANCHE

ヒナ鳥は住みなれた枝を離れ
広い世界を飛び回り
ヒナ鳥は住みなれた枝を離れ
誰もいない巣をなつかしみ


ヒナ鳥は涙を流し
あの美しい白いアルプスと
あの緑のモミの木
ヒナ鳥は涙を流し
白いアルプスと
緑のモミの木


ヒナ鳥は世界をかけ回り
地の果てまで訪ね
ヒナ鳥は世界をかけ回り
誰もいない巣をなつかしみ


ヒナ鳥は涙を流し
あの美しい白いアルプスと
あの緑のモミの木
ヒナ鳥は涙を流し
白いアルプスと
緑のモミの木


地の果てで疲れ果て
クタクタになったヒナ鳥
地の果てで疲れ果て
死に場所を求めて誰もいないもとの巣へ


ヒナ鳥は死に
白いアルプスと
緑のモミの木のそばで
ヒナ鳥は死に
アルプスと
緑のモミの木のそばで

ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮による哀愁漂う伴奏に乗り、ヒナ鳥になって住み慣れた枝を離れて、広い世界を飛び回ります。