NANA MOUSKOURI “私の狩人”
写真上は、アルバム・タイトル≪NANA MOUKSOURI A L’OLYMPIA≫(FONTANA 885 527 MY 1967 FRANCE)の洋盤LPの表面で、1962年にパリのオランピア劇場に初出演して以来の、二度目となる1967年のオランピア劇場での実況録音盤です。写真下は、アルバム・タイトル≪NANA MOUSKOURI≫(FONTANA 460 245 ME 1967 FRANCE)の洋盤EPの表面で、ナナの初期の頃のヒット曲が4曲収録されています。
私の狩人
今回は、これらレコードに収められている≪私の狩人≫を紹介致します。この曲は、ナナの恩師であるマノス・ハジダキスの作品です。フランス語歌詞はピエール・ドラノエの筆で、女性が愛する男性に向って、はっきりした態度を示せと言って迫る唄です。<あたしを愛してるなら、そう言って>と、ナナは仲間であるジ・アテニアンズをバックに恋する人に唄いかけます。
私の狩人 MON GENTIL PECHEUR
あたしの優しい釣り人さん
網を戻したら?
あんたの心はほかに
魚なんかもう釣れないことよ
愛は盲目
そしてあんたは恋しているとこ
遠洋漁業は厳しい仕事
あたしの優しい水夫さん
家へ帰りましょう
あんたはあたしの手をとった
美しい魚でしょ
あんたは手ぶら でも構わないわね
あんたの主人は蛙に何って
怒って叫ぶ でも構わないわね
ラ ラィ ラ ラィ ・・・・・・・・
あたしの優しい釣り人さん
網を戻したら?
あたしの心を釣るために
とても簡単よ
あたしの目の中へ お休みにいらっしゃい
あんたの釣った魚は
そこへおいて
あたしの目の中で 星を1つお釣りなさい
あたしの唇に あんたの名を・・・ネ
あたしのやさしい水夫さん
あんたは港へ帰らなきゃならないの
あんたはあたしの手をつかみ
もっと強くつかんでよ
あたしを愛しているなら そう言って
すべて海に向ってネ
あたしを愛しているなら そう言って
すべての宇宙に向ってネ
ラ ラィ ラ ラィ ・・・・・・・・・
ジ・アテニアンズによるギリシャ色が満載の軽快な演奏に乗って、ナナは爽やかに唄います。快く素敵なナンバーに仕上がっています。