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NANA MOUSKOURI “バイヤ・コン・ディオス”

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NANA MOUSKOURI “バイヤ・コン・ディオス”

写真は、アルバム・タイトル≪ある恋の物語~ラテンの心を唄う/ナナ・ムスクーリ≫(PHILIPS PHCA-115 1991)の邦盤CDの表面です。このアルバムは、ラテンのスタンダード・ナンバー集で、お馴染みの名曲にフレッシュなアレンジが施されており、ラテン・ヴォールの醍醐味を余すところなく味わうことが出来ます。ナナの情熱を込めてメロディアスに唄い上げる歌声は、ラテン・ナンバーにピッタリで、異国の街を爽やかに流れる風そのものです。

バイヤ・コン・ディオス

今回は、本CDに収められている≪バイヤ・コン・ディオス≫を紹介致します。この曲は、1953年にイネス・ジェームスが作曲、バディ・ペパーとラリー・ラッセルが作詞した愛と別れの歌で、原題は≪神と共に行きたまえ≫(May God Be With You)です。これはメキシコのランチェラ(メキシコのカントリー・ミュージック)の形で書かれたアメリカの歌です。スペイン語の歌詞を書いたのはガンボアという人ですが、ナット・キング・コールスペイン語歌詞で唄い、ラテンアメリカ諸国で大いに歌われました。ナナの好唱が光る一編です。

バイヤ・コン・ディオス VAYA CON DIOS  対訳;永田文夫

命の人よ 御機嫌よう
愛する人よ 御機嫌よう


もうお別れの時が来た
心は静かに ため息ついて言っている
命の人よ 御機嫌よう
愛する人よ 御機嫌よう


教会の鐘も また悲しそうに鳴っている
鳴りながら 貴方に告げているようだ
命の人よ 御機嫌よう
愛する人よ 御機嫌よう


貴方が何処へ行こうとも
私も貴方と共に行き
夢の中では何時までも
貴方の傍に居るでしょう
貴方は私の声を聞くでしょう
優しい私の恋人よ
何時もまた会えることを
私と同じく 貴方も思っているでしょう


幸せな目覚めの夜明けが
貴方を待っているのです
何処へなりと 貴方の心の中に私が一緒に
行くならば・・・・・
命の人よ 御機嫌よう
愛する人よ 御機嫌よう
命の人よ 御機嫌よう
愛する人よ 御機嫌よう

ナナが唄う≪愛と別れの歌≫で、<命の人よ 御機嫌よう(Vaya con Dios mi vida)愛する人よ 御機嫌よう(Vaya con Dios mi amor)>のリフレインが心に響きます。