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NANA MOUSKOURI “少女の頃には”

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NANA MOUSKOURI “少女の頃には”

写真上は、アルバム・タイトル≪Une soiree avec NANA MOUSKOURI≫(FONTANA 885.549/50 MY FRANCE)の洋盤LPの表面、写真下はLP見開きのスナップ写真です。1969年1月13日、NANAはパリのオランピア劇場で、テレビ番組の特別コンサートを開きました。ジ・アテニアンズをバックにしての完全なワンマンショウーで、ショーは大成功しました。この2枚組アルバムはオランピア劇場での実況録音盤で、日本では同様のアルバムが≪ベスト・アプローズ/ナナ・ムスクーリオランピア劇場実況録音≫(FONTANA FD-9273-4)として発売されています。

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少女の頃には

今回は、これらレコードに収められている≪少女の頃には≫を紹介致します。この曲は、J・フリードマンの作品で、ピエール・ドラノエがフランス語歌詞をつけました。少女の頃の懐かしの想い出が、ノスタルジックに唄われています。フランス語の原題は、≪私は忘れない/私は覚えています≫です。
原題のJE ME SOUVIENS(ジュ・ム・スヴィアン)は、カナダのケベック州の公式モットーになっており、ケベック州の車のナンバープレートには全てフランス語で[ Je me souviens ]と表示されています。ケベック州は、フランス人の入植により植民地化が進みましたが、その後の戦争によりイギリスの支配がはじまった歴史が影響しているようです。

少女の頃には JE ME SOUVIENS….

今でも覚えている 夢みたいな優しい昔の
あの日曜日を
白いドレスが 私にとても良く似合うって
若者達がそろって言ってくれた あの日のことを


今でも忘れない
教会から パパと一緒に出て来た時を
よそ行きの服で 得意顔して
パパの腕にぶら下がって
ママレードやリンゴ酒ねだって
食べ盛りの私は
よくまあ さんざん
お金を使わせちゃった


今でも覚えている
友達みんなと遊びに出かけた あの昼下がり
白い私のドレスが ひときわ目立って
皆で唄った あの唄も昔から


遠いあの日から 今でも聞こえるみたい
それから それから 私のことを
じっと見詰めていた あの男の子の眼差しも
今でも私は覚えている
ララララ・・・

ジ・アテニアンズの演奏をバックに、ナナの少女の頃の想いを込めた素直な唄声も、ほのぼのと心暖まるものを感じさせてくれます。