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吉祥寺のオーディオ機器とNana Mouskouriのレコード・CD専門店ブログ。

NANA MOUSKOURIの日本名は“ナナ”だった!!

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NANA MOUSKOURIの日本名は“ナナ”だった!!

NANAのレコード収集に夢中だった頃、中古レコード店のマスターが『これもナナ・ムスクーリのレコードと思うけど?』と言って差し出されたレコードがこれである。見ると、唄:ナナと書いてあり、解説にナナ・ムスクーリとの記載があったため、半信半疑で購入したものである。

フォンタナ・レコード(FON-1007)のフランス語盤であるが、同じフォンタナ・レコードより次に発売されたNANAのレコードには、唄:ナナ・ムスクーリとの記載になっております。これは、発売元の日本ビクターにて、ナナ・ムスクーリよりはナナとして売り出した方が日本では一般受けしやすいとの配慮をしてみたが、心配に当たらないことが分かったために改めたものと勝手に思っております。

本盤の曲はフランスにて1962年に録音されており、日本にても同時期に発売されたものと思われます。フランスでも日本でも、ジャケットにはNANAの写真は掲載されませんでしたが、解説には以下のようにNANAが紹介されておりました。

 

【 解説 】

ナナ・ムスクーリ、23才になるこのギリシャの乙女は、吹込みのためにパリにやって来た時、自分を待っている録音への心遣いから、人に会うことを避けてホテルに閉じ籠もったままだったそうです。そして、「スタジオのマイクが、これほど魅惑的な声に震えたことは今だかつてなかった。」と彼女のディレクターは語っています。

 

【ナポリに帰りて RETOUR A NAPOLI】

長い髪の娘がナポリの町を走っていた

その髪の中には太陽がいっぱい

目には青空がいっぱい…

 

【山は呼んでいる LA MONTAGNE DE L’AMOUR】

君はいつか一緒に愛の山に行かないかい

そこには花がいっぱい咲いて、幸福の寺がある

小道が蛇のようにくねって登っている…

解説にある23才とは、NANAが歌手としてレコード・デビューしたのが1959年で、NANAの生年は当初は1936年とされていましたので、デビューした年齢がそのまま紹介されていたものと思われます。NANAのレコード吹込みに対する姿勢が、そのままディレクターの受けた印象に表れていると思います。本EP盤を試聴御希望の方はお申し付け下さい。