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NANA MOUSKOURI “アマポーラ”

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NANA MOUSKOURI “アマポーラ”

 写真上は、アルバム・タイトル≪アマポーラ~恋のアリア/ナナ・ムスクーリPHILIPS 28PP-135 1986)の邦盤LPの表面で、写真下はその裏面です。LPの紹介帯には、≪名曲アマポーラ、ラ・パロマ他、素晴らしいCD・サウンドにナナの声が響きわたる。地中海の美しさと、スペインの香りに満ちたヨーロッパ・サウンドの決定版。≫と紹介されています。全曲がスペイン語で唄われており、LP発売と同時にCD化もされています。

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アマポーラ

今回は、本LPに収められている≪アマポーラ≫を紹介致します。この歌は、スペイン生まれのホセ・M・ラカージェが1922年(1924年説もある)にスペイン語歌詞(詩;ルイス・ロルダン)で発表したラテンのスタンダード・ナンバー。題はスペイン語でヒナゲシの花≫を意味するが、これは≪アマポーラ≫という名前の女性に向かって唄われるセレナーデ調の歌曲です。戦前フランスで大流行しましたが、近年、アメリカ映画ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのタイトル曲として使われ、リバイバル・ヒットしました。ナナ・ムスクーリは、1986年にレコーディングして、スペインで大ヒットしました。彼女のヴォーカルが地中海の青い海と乾いた空気をそのまま伝えてくれているようで、実に爽やかで気持ちの良いナンバーです。この曲は、日本では日産自動車のCMに使われました。

アマポーラ AMAPOLA  ※対訳;高場将美

アマポーラ うるわしの花

お前の魂は いつまでもお前のもの

私は愛す 愛しい娘よ

花が 太陽の光を愛するように

アマポーラ うるわしの花

そんなに冷たくしないで こっちを向いて

アマポーラ アマポーラ

どうして そんなに

一人で生きられるのか?

 

アマポーラ うるわしの花

そんなに冷たくしないで こっちを向いて

アマポーラ アマポーラ

どうして そんなに

一人で生きられるのか?

哀愁を帯びたメロディに乗って、明るく伸びやかなナナのヴォーカルが、アマポーラにかけた恋人を讃える気持ちを美しく表現しています。人の心にじんわりと染み込んで来るような曲です。