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NANA MOUSKOURI “愛のエッセイ”

NANA MOUSKOURI “愛のエッセイ”

写真上は、アルバム・タイトル≪AN AMERICAN ALBUM≫(BELL 1136 1973 U.S.A)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。本LPは、アメリカで制作されたもので、プロデュースはスナッフ・ギャレットです。また、編曲を担当したのはアル・キャップスで、ナナの持ち味を掌握した上で曲を提供しております。このため、ナナは歌に専念することが出来、素晴らしいアルバムに仕上がっております。日本にては、同様の邦盤LPが≪マイ・アメリカン・アルバム≫(FONTANA SFX-5142 1974)として発売されています。

愛のエッセイ

今回は、本LPに収められている≪愛のエッセイ≫を紹介致します。この曲は、アメリカのジャズ歌手であるアニタ・オディの作品です。ハスキーボイスと個性的な歌い方から生まれるメリハリの効いたスウィング感が特徴の歌い手です。1950年代から1960年代に成功を収めたが、薬物に絡んだ荒れた行状や薬物使用の嫌疑での投獄により〈ジャズ界のイゼベル〉の異名をとったが、本人はこの呼び名を嫌っていた。生前アニタは、自らを歌手ではなく<ソング・スタイリスト>であると発言しています。
※イゼベル;旧約聖書の列王記に登場する古代イスラエルの王妃。

愛のエッセイ LIKE A MAIN THEME

私はまだ完成していない歌のようなもの
私の人生は詩の半分を過ぎたところ
私は混乱していますが それはひどいものでした
そんな中でコーラスを感じます
メインテーマのようにメロディが流れて来ると
その曲が 何をするのか教えてくれる
でも 私は何をしようとしているのかを知りたいの


私は真ん中にいる
謎の真ん中にいる
人生がどう進むだろうかと考えている
周りを見回すとあなたが見えます
そんな中でコーラスを感じます
メインテーマのようにメロディが流れて来ると
その曲が 何をするのか教えてくれる
私の謎の真ん中に 愚か者がいます


私達は近くにいます
真夜中の時の針のように
明日が今日と出会う瞬間
答えが近づいているような気がする
私の未来がここにあるような気がする
メインテーマのようにメロディが流れて来ると
その曲が 何をするのか教えてくれる
あなたのために 私の歌を歌うよと教えてくれる


まるでメインテーマのように
メロディが流れて来ると

若き日のナナが、懐かしいメロディー・ラインに乗って、アニタが探し求めた<メインテーマ>を唄います。