
NANA MOUSKOURI “立ち去る人”
写真上は、アルバム・タイトル≪愛のメッセージ/ナナ・ムスクーリ≫(PHILIPS FDX-317 1977)の邦盤LPの表面で、写真下はその裏面です。このLPは、1976年にナナがオランダで録音したもので、彼女の従来のレパートリーの他にインターナショナルなヒット・ナンバーを含めて、全て英語歌詞で唄っております。このアルバムのプロデューサーはアンドレ・シャペル、伴奏オーケストラのアレンジと指揮は才人アラン・ゴラゲールが担当し、効果的なバックが彼女の歌の魅力を一層引き立たせています。

立ち去る人
今回は、本LPに収められている≪立ち去る人≫を紹介致します。この曲は、19世紀のイタリアの作曲家ヴィンチェンツォ・ベルリーニの作品で、1831年に発表された名作オペラ<ノルマ>のアリアをポピュラー化したものです。ナナはクロード・ルメールのフランス語歌詞にても唄っておりますが、ここではブラックバーンによる英語歌詞で、<自分の許を去って行く相手に向って唄われる歌>をせつせつとリリックに唄います。フランス語歌詞(立ち去る人TOI QUI T’EN VAS)の歌は、以前に当ブログにて紹介しております。
立ち去る人 SAY GOODBYE
行って 行って さよならを言って
私は話さない 泣かない
言うべきことは何も無い
行って 行って 理由は聞かない
愛は去ったけど 人生は続く
さよならを言って 今すぐ立ち去ってください
私はすべての残り火を覚えている
明るく燃える炎
音楽も笑いも
あなたに与えた愛はすべて
私はすべての喜びを大切にします
私をしっかりと抱き締めてくれた腕
そして貴重な瞬間がよみがえる
愛が新しかった頃の
行って 行って さよならを言って
私は話さない 泣かない
言うべきことは何も無い
行って 行って 理由は聞かない
愛は去ったけど 人生は続く
さよならを言って 今すぐ立ち去ってください
私はすべての歓喜を取り戻す
あなたが私の隣で寝ていた夜の
決して孤独ではなく ただ生きる
もう一度あなたと会うために
今あなたは去ろうとしていて 私は悲しんでいます
あなたが私を拒否した愛を
それは終わりを迎えようとしている 偽りは無い
背を向けてドアを閉める
さよならを言って 行ってください
アラン・ゴラゲール編曲・指揮による愁いのあるメロディー・ラインに乗って、ナナのリリックな歌声の魅力がいかんなく発揮されています。