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NANA MOUSKOURI “青春はどこへ”

NANA MOUSKOURI “青春はどこへ”

写真上は、アルバム・タイトル≪喜びの歌~クラシック名曲集≫(PHILIPS 546 923-2 1999)の邦盤CDの表面で、写真下はその裏面です。本アルバムは、1989年の白鳥の歌~クラシック名曲集≫の続編にあたるもので、ナナのクラシックに対する深い愛情を感じさせる名曲集で、今回も前作と同様に7ヵ国語で歌っており、“歌詞”に対する深い拘りと見事な仕上がりが納得できるアルバムです。

青春はどこへ

今回は、本CDに収められている≪青春はどこへ≫を紹介致します。この曲は、ドイツ・ロマン派のヨハネス・ブラームスの<ピアノ三重奏曲第1番>です。1854年ブラームス21歳の時の作品です。(1891年の版権の移動の際に大幅に書き改められました。)ナナは、クロード・ルメールによるフランス語歌詞にて、<過ぎ去った青春への懐かしい想いを>唄います。

青春はどこへ OU VA LA JEUNESSE 対訳:岡本和子 

青春は何処へ?
青春を運び去る風は?
枯葉は
生き返るの?
子供の頃の笑い声は
どの白い惑星へと消えてゆくの?
希望は
どのような巨大な影の中に
私たちの凧を
持っていってしまったの?
淡い青春が
春をうらやんでいる
春は私たちを残したまま過ぎ去っていく
けれど 幾度も戻ってくる
悪魔の美しさは


一粒の砂にすぎない
欲望と
喜びは何処へ?
それをつかめる者はいない
そう でも青春は
私たちを置き去りにする
ひとときのあの震えるような想いは
いつまでも
この心の奥に残る

ナナは、アラン・ゴラゲール編曲による親しみやすいメロディー・ラインに乗って、〈青春の時〉を語り掛けていきます。