NANA MOUSKOURI “ロング・ディズ・ダイイング”
写真上は、アルバム・タイトル≪NANA MOUSKOURI/A PLACE IN MY HEART≫(PHILIPS 6312 022 1972 KOREA)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。ナナは、このLPでシャンソンやアメリカのヒット・ソングなどを歌っており、ナナの個性と実力がよく示されています。日本にては、同様の邦盤LPが、≪ある愛の詩/ナナ・ムスクーリ≫(FONTANA SFX-7437 1974)として発売されています。
ロング・ディズ・ダイイング
今回は、本LPに収められている≪ロング・ディズ・ダイイング≫を紹介致します。この曲は、アテネ生まれのギリシャの作曲家であるミミス・プレッサスの作品です。英語歌詞は、南アフリカ生まれのイギリス人ジャーナリスト、作詞家であるハーバート・クレッツマーが書きました。ナナは、<死ぬまでの長い日々>の物語を、美しい唄声で語り掛けていきます。
ロング・ディズ・ダイイング LONG DAYS DYING
私の名前を呼ぶ声が聞こえる
今は死にゆく日々の中で
風がするゲームでしょうか
海鳥の鳴き声でしょうか
あまりにも早く失った愛でしょうか
後悔しながら自分の名前を呼ぶ
まだ私を悩ましているゴーストは誰
誰だか 否定しようがない
かつて私の愛が通りすぎた時
笑顔で悲しみ そしてすぐに死ぬ
もしあなたが涙を受け止めてくれたら 私は泣く
海の泡を集めて飛ぶ
ナナは、ジ・アテニアンズのジョルジュ・ペツィラスのギター伴奏に乗り、心に染み入るような唄声で<死を迎える日々>を聞かせます。