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NANA MOUSKOURI “虹の日々”

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NANA MOUSKOURI “虹の日々”

写真は、アルバム・タイトルナナ・ムスクーリ マイ・フェイヴァリット・ソング≫PHILIPS FDX-9073~9074 1976)の邦盤LPの表面です。フランス・カッティング盤で、フレンチ・ポップスのマドンナ“ムスクーリ”が華麗に歌いあげた感動の名唱集であり、NANAお気に入りの24曲がLP2枚組に収められています。

今回は、本LPに収容されている≪虹の日々≫を紹介致します。1972年の第22回サン・レモ音楽祭で、ニコラ・ディ・バリが歌って優勝し大ヒットしたイタリアのカンツォーネです。作詞はダニエレ・マジーニ、作曲はピエロ・ピントゥツチと歌手ディ・バリ自身の合作です。フランス語歌詞はミッシェル・ジュールダンが書き、NANAがこの曲を取り上げました。

“虹の日々”について

仏題は≪私達に残っている時間≫といった意味で、『これから先は、手を取り合って、一緒に年を取ってゆきましょう。微笑みながら・・・』といった内容の、しみじみとしたバラードになっています。
虹の日々 LE TEMPS QU’IL NOUS RESTE
何て大事なの これからの時間は
二人で一緒に年を寄っていくのネ
貴方の眼の底には 私の愛が生きている
私の心の底には 貴方の若さが生きている

子供の頃のお祈りの様に

貴方の唇から その言葉が
私を安心させる
二人で手を取り合って
小さな微笑みも 愛してると云う

けれど二人のうちどちらかが先に
永遠に眼を閉じてしまう 微笑みながら
残った方は生命の半分を失って
夜も昼も1人だけ
心臓は打ち続けても
それは一体誰の為 何の為


時々偶然に 戸が少し開いた時
私はドキッとして 貴方を見付ける
手を取り合って 他の全ては忘れてしまう
時は止まった様な気がするの
けれど二人のうち一人は先に行く 微笑みながら
永遠に眼を閉じてしまう
或る日 二人のうちの一人が疲れて
幸福に先に旅立って行く
もう一人も遅れずに 後を追うだろう


二人で手を取り合って
小さな微笑みも 愛してると云う

NANAは、その持ち味を充分に生かして、心暖まる演唱を繰り広げます。伴奏はアラン・ゴラゲール、綺麗な旋律に乗った素晴らしい名唱で、聴き込むごとに静かな感動が広がってゆきます。