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NANA MOUSKOURI “元気な可愛い少年”

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NANA MOUSKOURI “元気な可愛い少年”

写真上は、アルバム・タイトル≪恋人たちの詩集~美しきフランス~NOUVELLES CHANSONS DE LA VIEILLE FRANCE≫PHILIPS FDX-530 1978)の邦盤LPの表面、写真下はその裏面です。ナナはフランス民謡を数多く取り上げて唄っておりますが、本LPも中世期のフランス各地で歌われた伝統豊かな美しい民謡を選曲した素晴らしい民謡集に仕上がっています。

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元気な可愛い少年

今回は、本LPに収められている≪元気な可愛い少年≫を紹介致します。この曲は、フランスのトラディショナル・ソング。たいへん調子のいい唄で、ハイキングやキャンピング時に屋外で歌われていたようです。仏題は≪小さないい男≫といった意味で、歌詞に出てくる村の名前などからフランスのヴァンデ県(地方)の歌と思われます。ナナは、元気な可愛い男の子が拾ったカタツムリにまつわるお話を、コミカルに唄います。

元気な可愛い少年 C’ETAIT UN PETIT BONHOMME  対訳;鳥取絹子

あれは元気な可愛い奴 小さないい男
小さな元気な可愛い奴 小さないい男
彼はリュソン村へ出かけたの
ある時ブラッとリュソンの村へ


道すがら彼は何かを見つけたの
小さな可愛い男の子
とってもきれいなカタツムリ
可愛い坊やとカタツムリ


坊やはそれをポッケに入れたの
小さな可愛い男の子
ねえ それを食べちゃおう
可愛い坊や 食べちゃおう


坊やが町に着いたとき
小さな可愛い男の子
彼は鍋をねだったの
可愛い坊やが鍋を


それから それを煮始めたの
小さな可愛い男の子
ぐらぐらと勢いよく
タツムリを煮始めたの


でもその虫は利口者
坊やの手には負えなかった
虫は鍋を抜け出して
虫は坊やから逃げてった


それから もとの道を帰ったの
可愛い坊やはがっかり
ボーボワール村からリュソン村へ
可愛い坊やはがっかり

リュソン;フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、ヴァンデ県のコミューン。
ボーボワール;フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、ヴァンデ県のコミューン。
コミューン:日本の市町村にあたるが、フランスには日本のような行政上の市、町、村の区別は無い。

ナナは、アラン・ゴラゲール指揮による軽快な伴奏に乗って、≪男の子とカタツムリ≫の物語を爽やかに唄います。