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NANA MOUSKOURI “歌はいつまでも”

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NANA MOUSKOURI “歌はいつまでも”

写真は、アルバム・タイトル≪愛のひととき/ナナ・ムスクーリPHILIPS 28PP-8 1980)の邦盤LPの表面です。このLPは、有名曲とオリジナル曲がバランス良く配分され、ナナの透明感溢れる唄声に、美しい旋律が輝きを増すアルバムとなっております。国際的な歌手としての実績が、余裕と貫録を感じさせるLPです。美しい風景が心地良いそよ風とともにやって来ます。

歌はいつまでも

今回は、本LPに収められている≪歌はいつまでも≫を紹介致します。この歌は、フランスのピアニストで作曲家・演奏家としても知られ、ナナとも関わりが深いアラン・ゴラゲールのオリジナル曲に、クロード・ルメールがフランス語歌詞を書いたもので、仏題は≪それでも歌う≫と言った意味です。この歌は、ナナ・ムスクーリ自身の気持ちを代弁したような歌詞で、<歌い続けて行くことが自分の道>と自身に向けて唄います。

歌はいつまでも CHANTER QUAND MEME

そんなときもある
すべてが悲しく 上手く行かない
神様はもう若くなく
偉大な芸術家も 出来不出来があるように
そんな日々もある
生きているのがつらいとき
でも いつも
舞台に立って 歌わなければ


それでも歌わなければ
裏切った友達が
熱い心で会いにきたときも
それでも歌わなければ
私をつかんでいた手が
他へ向かっていったときも


貴方はよく言っていた
人は運命に定められた通りに行くと
二人の子供が
心と心 手に手をとって行くように
そして また
別れることは出来ないときも
でも 貴方は嘘をついた
でも 私は歌いに行く


それでも歌いに行く
外で はじけるような笑いが起こり
私の中にポッカリ穴があいたとしても
それでも歌いに行く
愛が 偉大な愛が
たった一つの愛が無くなっても
いつも愛を歌わなければならない 私

ナナは、アラン・ゴラゲール編曲・指揮による情感漂う伴奏に乗って、〈歌い続ける私〉に願いを込めて想いを語り掛けていきます。