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NANA MOUSKOURI “ダニー・カム・ホーム”

NANA MOUSKOURI “ダニー・カム・ホーム”

写真上は、アルバム・タイトル≪AN AMERICAN ALBUM≫(BELL 1136 1973 U.S.A)の洋盤LPの表面、写真下はその裏面です。本LPは、アメリカで制作されたもので、プロデュースはスナッフ・ギャレットです。また、編曲を担当したのはアル・キャップスで、ナナの持ち味を掌握した上で曲を提供しております。このため、ナナは歌に専念することが出来、素晴らしいアルバムに仕上がっております。日本にては、同様の邦盤LPが≪マイ・アメリカン・アルバム≫(FONTANA SFX-5142 1974)として発売されています。

ダニー・カム・ホーム

今回は、本LPに収められている≪ダニー・カム・ホーム≫を紹介致します。この曲は、アメリカのソングライターであるアネット・タッカー(Annette Tucker)が作曲し、同じくソングライターであるモリー・アン・レイキン(Molly Ann Leikin カナダ出身)とアーサー・ハミルトンン(Arthur Hamilton)が作詞した作品で、副題は≪モントリオール近郊の町≫です。孤児となったダニーと母親の後悔と葛藤の有様が綴られております。ナナは〈悲しいお話〉を切々と語り掛けていきます。

ダニー・カム・ホーム DANNY COME HOME(A TOWN NEAR MONTREAL)

ある日曜日の朝
モントリオールの近くの町で
かごの中の赤ちゃんが
修道院の壁の外で泣いていた
彼は未亡人ジョンソンの目をしていた
そして駅長のあご
テレサ姉妹が彼の泣き声を聞き
彼女は私の赤ちゃんを連れて行きました


私は死んだ
私の母は泣きました
私は彼がいると思っていた遊び場に行きます
私は全ての男の子に微笑み そして見ることが出来ました
そのうちの一人が微笑み返した


ダニーが帰って来る あなたのママの心は壊れている
長い間家を離れていたダニーが帰って来る
あなたのママが望み続けていることを知らないの?
いつかあなたが居場所から出て来ることを
ダニーが帰って来る


ある雨の朝に
モントリオールの近くの町で
7歳の孤独な少年が
修道院の壁の外に登った
駅長が彼を助けました
10時4分にこっそり乗って いなくなった
誰も彼の言葉を聞いたことがなく
少年を見たことさえなかった あの日から


そして私はまた泣いて眠りについた
育てることができなかった子供
私はいつも彼の人生が良いものであることを祈っています
これは決して終わりのない物語です
私達が手放したものは 二度と私達のものではないから


ダニーが帰って来る あなたのママの心は壊れている
長い間家を離れていたダニーが帰って来る
あなたのママが望み続けていることを知らないの?
いつかあなたが居場所から出て来ることを
ダニーが帰って来る・・・・・

若き日のナナが、懐かしいメロディー・ラインに乗って、モントリオール近郊の町でおきた悲しい物語を聞かせます。