NANA MOUSKOURI “若者のうた”

写真上は、アルバム・タイトル≪BRITISH CONCERT≫(FONTANA 6651 003 1972 HOLLAND)の洋盤ＬＰの表面で、写真下はＬＰ見開きのスナップ写真です。本コンサートの録音データが揃っていないため詳細は不明ですが、イギリスのニュー・キャッスル、シェフィールド、ポーツマスでのコンサートの模様が収録されております。ナナのイギリスにおける人気の程が、会場一杯の拍手喝采に現れております。日本にては、同様な邦盤ＬＰが、≪BRTISH CONCERT≫(FONTANA SFL-9108~9 1972)として発売されています。

若者のうた

今回は、本ＬＰに収められている≪若者のうた≫を紹介致します。この曲は、ナナの恩人であるギリシャの作曲家マノス・ハジダキスの作品です。マノスは、1958年にナナと知り合い、以降、彼女に幾つもの作品を提供、彼女の成功に力を貸して＜育ての親＞となりました。解説によると、この曲は“エミリア・バレー”(Erimia Ballet）のなかの曲ということで紹介されています。ナナはこの曲を「あるがまま、自然のままといったような、ギリシャの歌を唄います。」と紹介しています。[One of the most beautiful Greek songs with the title “Wilderness”]

若者のうた　KATHE TRELLO PEDI

あの朝　私は彼に　お早ようと声をかけました
アアアアア・・・・・・
あの朝　私は彼に　お早ようと声をかけました
アアアアア・・・・・・

愚かな男が　恋人にキッスをせがむ
彼のその手には　ナイフが光る
それでも　男の母親は決して歌わない
決して　歌いはしない

今　この時にも二人は殺されてしまう
夜は　炎をその手でつつみ
そして　女は何もしゃべりはしない
そして　女は何もしゃべりはしない

愚かな男が　恋人にキッスをせがむ
彼のその手には　ナイフが光る
それでも　男の母親は決して歌わない
決して　歌いはしない

今　この時にも二人は殺されてしまう
夜は　炎をその手につつみ
そして　女は何もしゃべりはしない
そして　女は何もしゃべりはしない