NANA MOUSKOURI “バラの花の影で”
本年もよろしくお願い致します!
写真上は、アルバム・タイトル≪ナナ・ムスクーリ/ギリシャを歌う≫(FONTANA SFX-6004 1974)の邦盤LPの表面、写真下も同じアルバム・タイトル(PHILIPS FDX-378 1978)の邦盤LPの表面です。本LPは、ナナがその本領を発揮した、記念すべき素晴らしいアルバムです。彼女が唄うのは生まれ故郷ギリシャの歌で、作曲者はギリシャの2大作曲家であるマノス・ハジダキスとミキス・テドラキスの作品が収められており、異国情緒あふれるアルバムです。
バラの花の影で
今回は、本LPに収められている≪バラの花の影で≫を紹介致します。この曲は、ナナの恩人であるギリシャの作曲家マノス・ハジダキスの作品です。マノスは1958年にナナと知り合い、以降、彼女に幾つもの作品を提供、彼女の成功に力を貸して<育ての親>となりました。ナナは、英語歌詞≪BEHIND THE ROSE BUSHES≫にても唄っておりますが、原語のギリシャ語歌詞では、<はるか遠くに離れている貴男への変わらぬ想い>が綴られております。
バラの花の影で PISSO APO TIS TRIANDAFILIS
バラの花の影で 悲しくなった私
そして私は思ったの 貴男の事を 私の貴男
貴男ははるか遠い所に
そして私は思ったの 貴男の事を 私の貴男
貴男ははるか遠い所にバラの花の影で 悲しくなった私
そして私は思ったの 貴男の事を
土の上に横たわれば
小鳥の傷(私の心の傷)はいやされる
そして私は思ったの 貴男の事をおお おお おお ・・・
ナナは、ギリシャ色が満載なエキゾティシズム漂うメロディー・ラインに乗って、貴男への切ない想いを語り掛けていきます。